看護シンポジウム
[_NSY] 看護シンポジウム
子どもらしさ家族らしさをささえるとは?
-子どもや家族の思いに寄り添いながら行う意思決定支援を考えてみよう―
NS SymposiumSupport to Allow Children & Families to Live Life in their Own Ways–Thinking about support for decision making by whole hearted assistance and support–
2018年11月15日(木) 13:10 〜 15:10 第3会場 (みやこめっせ B1F 第1展示場B)
座長:堀 妙子(京都橘大学), 川勝 和子(京都大学医学部附属病院)
企画趣旨
小児がんの子どもは、苦痛をともなう治療を受けながら、長期にわたる入院生活を過ごしている。その中には、病状が改善せず寛解を得られなかったり、再発により危機的な状況になり、治療方針の検討が必要になる子どももいる。このような状況となったとき、家族は混乱した状況の中で、子どもの命に係わる重大な意思決定をしなければならない。子どもの思いを尊重しながら治療方針を考える家族もいるが、子どもの発達段階やそれまでの子どもとの関係性などの影響により、子どもの思いを尊重しながら考えることが難しい状況におちいる家族もいる。このような子どもと家族に関わる看護師は、まず子どもをアドボケイトし、その子らしさはなにかを考え、そして家族に寄り添い、その家族らしさに関心をよせ、子どもや家族とともに治療方針を考える必要がある。しかし、多忙な業務に追われることの多い看護師は、子どもの思いや家族の思いに関心をよせながらも、子どもや家族に十分に関わることができず、子どもや家族が出しているサインを見落としたり、子どもや家族の思いを十分に理解できないまま、子どもや家族に意思決定をゆだねてしまうこともある。
今回のシンポジウムでは、危機的な状況となり意思決定を迫られるような状況におかれた子どもや家族に寄り添い、その子どもらしさや家族らしさを大切にすることができる援助とは何かについて、さまざまな施設で働いている看護職や他職種のシンポジストからお話を頂き、参加していただいた皆様とともにディスカッションしていきたいと考えている。
太田 真由美 (京都府立医科大学附属病院小児医療センターこども東病舎)
岩﨑 由美子 (地方独立行政法人京都市立病院機構京都市立病院)
川口 めぐみ, 山本 悦代 (地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター)
西村 規予子, 吉﨑 さやか (三重大学医学部附属病院)