22nd Congress of the Japanese Society for Palliative Medicine

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合同シンポジウム

[JSY6] 緩和ケアと口腔ケア〜医科歯科連携による実践的な取り組み〜
日本口腔ケア学会、日本歯科医師会、日本口腔外科学会との合同企画

Sat. Jun 24, 2017 8:15 AM - 9:45 AM 第13会場 (アネックスホール F203+204)

座長:丹田滋(労働者健康安全機構 東北労災病院 腫瘍内科)、上野尚雄(国立がん研究センター中央病院 歯科)

企画趣旨
 がん患者さんには、治療中から終末期に至るまでの広い期間で口腔内の様々なトラブルが出現し、QOLに大きな影響を与えています。しかし口腔の問題は、がん患者さんの抱える様々な苦痛症状の中で後回しにされがちで、患者さんの苦痛が長引いてしまうようなことが現場では多々見受けられます。このようながん患者さんの「口腔の諸問題」に対しては、時に歯科の介入が大きな支援になることがあります。がん診療における医科歯科連携による口腔の支援は、保険診療上の項目でも評価され、実際の現場でも徐々に認知が広がりつつありますが、残念ながらまだ十分とは言えません。またこの「連携の壁」は患者さんの状況が厳しくなる終末期に近づくにつれ顕著になります。
 お口からしっかり食事をとることや円滑な会話で良好なコミュニケーションをとる、といった口腔の機能を良好に維持することは、がん患者さんの療養生活の質の向上に重要な役割を担っています。本セッションでは、少しでも多くのがん患者さんに適切な口腔ケアが行き届くように、がん臨床の現場での医科歯科連携による口腔ケア、特に終末期のがん患者さんに対する実践的な取り組みを「日本歯科医師会」「歯科衛生士」「口腔外科診療」という各演者それぞれのお立場からご紹介いただき、その後会場全体でディスカッションを行います。本セッションが望ましい口腔ケアと医科歯科連携について話し合う場となり、各施設での円滑ながん医科歯科連携の一助となれば幸いです。

丹田 滋 利益相反1 〜 13:該当無し
上野 尚雄 利益相反1 ~ 13:該当無し