22nd Congress of the Japanese Society for Palliative Medicine

Session information

講演

[SL1]  「 優しさを伝えるケア技術:ユマニチュード」の緩和医療への導入とその実践

Fri. Jun 23, 2017 2:00 PM - 4:00 PM 第1会場 (国立大ホール)

座長:本田美和子(独立行政法人国立病院機構 東京医療センター)

逐次通訳あり

企画趣旨
 現在世界中で、脆弱な状況にある高齢者へのケアの重要性が増していますが、緩和医療においては尚更その必要性と意義は高まっています。今回のセッションでは、医療者が専門職の基礎技術として学び実践する「優しさを伝えるケア技術:ユマニチュード」が、なぜ日本の医療現場に必要なのかを考える機会としたいと考えました。本技法の創始者Yves Gineste先生を迎えるこのセッションでは、Gineste先生に、講演だけでなく、「優しさを伝えるケア技術」の象徴として、病室のベッドの上で行なうシャワー浴を日本のユマニチュード認定インストラクターと共に会場ステージ上で実践していただきます。ホスピスや一般病棟だけでなく、集中治療室であっても、また人工呼吸器を装着しているような重症な患者であっても、さらに死を目前とした終末期の患者であっても、負担なくシャワーによる保清が可能となるこの技術は、患者ご本人に心地良さをもたらすことができる、緩和ケアのひとつの到達点です。それだけでなく、同時に全身の浮腫の軽減や皮膚症状の改善が得られるなど、医療の観点からも大変有効な手段となります。今回のセッションでは、ユマニチュードの具体的な技術と、その技術の根幹であるケアの哲学をお伝えいたします。

本田 美和子 利益相反1 〜 13:該当無し