22nd Congress of the Japanese Society for Palliative Medicine

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シンポジウム

[SY1] がん疼痛治療の最新エビデンスを整理しよう

Fri. Jun 23, 2017 9:00 AM - 10:30 AM 第1会場 (国立大ホール)

座長:塩川満(総合病院 聖隷浜松病院 薬剤部)、外須美夫(九州大学大学院 医学研究院 麻酔・蘇生学)

企画趣旨
 がん疼痛治療法は、緩和医療に取り組む医師、看護師、薬剤師の誰もが継続して学び、常にアップデートしなければならない重要テーマの一つである。標準的ながん疼痛治療法として有名なWHO除痛三段階ラダーは1980年代に作られたものであるが、現在でも依然としてがん疼痛治療法の骨格になっている。この間、数多くの基礎研究や臨床研究が実施され、その成果を踏まえてがん疼痛治療に関するガイドラインの作成や更新が行われてきた。しかし、高いエビデンスを得るためのプラセボを対照とした前向き二重盲検試験を有痛患者で実施するには倫理的にも問題があり、多くの臨床研究が既存治療との比較試験であり、推奨される治療法のエビデンスレベルは低いものが多い。それでも新規医薬品の登場や系統的臨床データの収集、さらに専門家によるレビュー等により、がん疼痛治療法は年々アップデートされている。本シンポジウムでは、3人の演者に、それぞれの専門的立場から、がん疼痛治療の最新エビデンスを整理していただく。余宮先生(緩和ケア医)にはがん疼痛治療の中でもやっかいな突出痛対策を中心に、また曽根先生(放射線治療医)にはIVRによる様々な疼痛治療の最前線を、さらに伊勢先生(薬剤師)にはオピオイドによる副作用対策を中心に最新エビデンスを紹介していただく。参加される皆さんひとり一人のがん疼痛治療が本シンポジウムによって必ずやアップデートされるものと期待している。

塩川 満 利益相反1 〜 13:該当無し
外 須美夫 利益相反1 ~ 13:該当無し