第22回日本緩和医療学会学術大会

セッション情報

シンポジウム

[SY31] 悪心・嘔吐・腸閉塞 ディベートシンポジウム

~あなたならどのように治療しますか~

2017年6月24日(土) 10:00 〜 11:30 第4会場 (会議センター 301+302)

座長:久永貴之(筑波メディカルセンター病院 緩和医療科)、里見絵理子(国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 緩和医療科)

企画趣旨
 悪心・嘔吐・消化管閉塞のマネジメントではその原因や病態を評価し、予後や患者の希望、食への想いなどを考慮して個別性の高い対応を行います。しかしながら、原因病態の予測、薬剤の選択、食事、胃管留置の適応など根拠は乏しいものが多く、実際の臨床ではこんなときにどうするか様々な意見があります。
 ①身体所見、検査所見などから原因がはっきりとはわからない治療抵抗性の悪心・嘔吐の症例に対して、どこまで検査を行い、どのように原因病態を予測しますか?第一選択薬や第二選択薬が無効な場合に何を選択しますか?その他に注意すべき視点は何でしょうか?
 ②腹膜播種による消化管閉塞の症例に対して、胃管留置と薬物療法をどのように組み合わせますか?薬物療法はどこまで継続しますか?胃管の留置に伴う苦痛や併発症に対してどのように対処しますか?薬物療法や胃管が在宅移行への障壁になる場合はどのように工夫しますか?食べたい・食べさせてあげたいという希望をどのように支えますか?
 このような明確な正解のない臨床的な分岐点に対して、2つの症例を提示し2人のエキスパートがどのような根拠をもって考えるのか、相違点については意見を突き合わせて、会場とも意見交換を行いながら議論する機会としたいと考えます。

久永 貴之
利益相反1 〜 13:該当無し
里見 絵理子
利益相反1 ~ 13:該当無し