第22回日本緩和医療学会学術大会

セッション情報

シンポジウム

[SY32] 在宅医療における医療用麻薬の使用推進を考える

2017年6月24日(土) 10:00 〜 11:30 第5会場 (会議センター 303+304)

座長:伊東俊雅(東京女子医科大学東医療センター 薬剤部/がん包括診療部緩和ケア室)、立松三千子(愛知県がんセンター中央病院 薬剤部/名城大学大学院 薬学研究科)

企画趣旨
 近年、がん治療が入院から外来へとシフトしてきたことや、在宅緩和医療の推進に伴い、自宅において医療用麻薬を使用する機会が増えています。しかし、医療用麻薬は他の薬剤とは異なり、自由に貸し借りができない、一旦購入すると問屋に返品ができないなど、流通上の規制があり、保険薬局における在庫管理の困難さに繋がっています。麻薬小売業者間譲渡許可申請の制度もなかなか普及せず、麻薬処方せんの応需を断らざるをえなかったという報告も目にします。また、保険薬局薬剤師は患者の病院内での治療状況や治療歴、臨床検査値などを把握することも困難です。特定の地域における情報共有は進んできましたが、まだまだ医療連携、薬薬連携は十分に機能していないのが現状です。つまり、在宅医療における医療用麻薬の使用推進のためには越えなければならないハードルがいくつもあるということなのです。
 本シンポジウムでは、これらの問題点に対し、医療現場でご活躍の先生方にそれぞれ異なる立場からご意見をいただきます。そして、今後、どのように対応していけば問題の解決に繋がるのか、更には在宅における医療用麻薬の使用推進に繋がっていくのかについて会場の参加者と一緒に考えたいと思います。

伊東 俊雅 利益相反1 〜 13:該当無し
立松 三千子 利益相反1 ~ 13:該当無し