22nd Congress of the Japanese Society for Palliative Medicine

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シンポジウム

[SY35] 終末期に必要になるケアの技術を究める

Sat. Jun 24, 2017 3:10 PM - 4:40 PM 第10会場 (会議センター 501+502)

座長:山岸暁美(慶應義塾大学 医学部 衛生学公衆衛生学教室/あおぞら診療所)、倉持雅代(浅草医師会立訪問看護ステーション)

企画趣旨
 人は、いずれ等しく看取りの瞬間を迎えます。エンド・オブ・ライフケアを「人生の晩年に最善の生を生きるための支援」と広義の意味で解釈した場合、医療の枠を超えて提供されるものであると捉えるのは至極自然なことです。医療者として多くの人々の看取りの場に携わった医師や看護師も、いずれは家族の役割を体験し愛する家族を看取り、そして、自分自身がなんらかの生命を脅かす疾患を抱える患者となります。こうした役割の連鎖の中で、医療を超えたエンド・オブ・ライフケアは、最も重要な課題の1つです。一方、この最善の生を生きるために、その過程におけるつらい症状を緩和すること、死が近づいたとき適切なケアを提供することに関しては、やはり医療者が担うべき使命であると考えます。
 本シンポジウムでは、「身体」に関わるリンパドレナージとポジショニング、そして生命の根源である「食」に関わる口腔ケアと食形態をテーマに、これら終末期患者の「身体」や「食」の変化に対して、どのようにアプローチすることで苦痛を最小化できるのか、また在宅で家族が安心して関わるために、どのような工夫や対応ができるのか、そしてそのための専門職との連携と役割分担について、各領域のエキスパートの臨床知見を聴き、「明日から活かせる知識や技術」を習得すると同時に、これらを追究する機会としたいと考えています。

山岸 暁美 利益相反1 〜 13:該当無し
倉持 雅代 利益相反1 ~ 13:該当無し

伊藤亮子1 (1.特定医療法人財団 健和会 補助器具センター, 2.社会福祉法人 三育福祉会 障害者支援施設 シャローム浦上台, 3.医療法人財団 千葉健愛会 あおぞら診療所, 4.ケアラーズジャパン(株)まちのナースステーション八千代, 5.学校法人東洋大学 ライフデザイン学部 人間環境デザイン学科)