22nd Congress of the Japanese Society for Palliative Medicine

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シンポジウム

[SY6] 九州のホスピス、緩和ケア関係者からみた日本緩和医療学会とは?

Fri. Jun 23, 2017 9:00 AM - 10:30 AM 第11会場 (会議センター 503)

座長:小杉寿文(佐賀県医療センター好生館)、中嶋由紀子(社会医療法人春回会 出島病院 看護部)

企画趣旨
 本シンポジウムは、九州という地域性を出しつつも、広く日本緩和医療学会がどの様に評価されているのかを考えてみたいと思い企画しました。がん対策基本法によって緩和ケアの普及事業を委託された日本緩和医療学会。がん拠点病院の要件として緩和ケア研修会を受講させるという命題を抱え、何万人にも及ぶがん診療に携わる医師に対する緩和ケアの基礎教育をしつつ、科学的なエビデンスに基づくガイドラインを提示してゆくという立場にあります。しかし、そこにはホスピスケアの考え方や心にまで、伝え及んでいないと言う声があります。本質的なホスピスケアを目指して臨床にたずさわってきた人にとっては、緩和ケアというものが薄く感じられるのかもしれません。一方、情熱と気持ちと経験で行っているホスピスケアが、本当に科学としての医療において妥当なのかという疑問もあります。特に在宅の現場では、密室において独善的なケアが行われていないとも限りません。本シンポジウムでは、立場の違いを越えて、建設的な本音を言い合うことができれば、より良い協力関係が築けるのではないかと期待します。注:各シンポジストの意見は、学会や研究会の意見を代表しているわけではありません。

小杉 寿文 利益相反1 〜 13:該当無し
中嶋 由紀子 利益相反1 ~ 13:該当無し