野田 真由美1, 桜井 なおみ2, 天野 慎介3 (1.NPO法人支えあう会「α」, 2.一般社団法人CSRプロジェクト、キャンサー・ソリューションズ株式会社, 3.一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン)
セッション情報
PAL企画
[PAL1] PAL退院前模擬カンファレンス
2019年6月21日(金) 14:00 〜 15:00 PAL会場 (会議センター 315)
司会:有賀 悦子(帝京大学医学部 緩和医療学講座)
企画趣旨
病院から在宅や介護施設などへ退院し在宅訪問診療や訪問看護を受ける時、医療やケアの切れ目をなくすために在宅医療者が入院中の病院などを訪問し、退院前にカンファレンスを実施することがあります。これには、退院時共同指導1、2という診療報酬として、在宅医療側に1が、入院医療機関側に2が付与されており、今日では日常的に実施されています。さらに、このカンファレンスには患者や家族の同席を依頼することが増えてきました。一方で、そのようなカンファレンスの名前を聞くことも、あることも初めて知ったという方もいらっしゃることでしょう。
今回の退院前模擬カンファレンスでは、次のことを目標にしています。
・「退院前(時)カンファレンス」という言葉を知る
・在宅医療側と入院医療機関側からどのような職種が参加しているか説明できる
・退院前(時)カンファレンスの流れや目的を説明できる
・家族の立場で出席を求められたとき、患者の代弁者または家族としての質問や意見を想定することができる
今回の模擬カンファレンスの患者は、前立腺がん、腰部の骨転移と診断され、今後は在宅訪問看護と月1回の泌尿器科外来受診で治療を継続していく85歳の男性です。(架空症例)
一人暮らしですが、長女と長男が近くに住んでいます。
この患者をめぐり、病院主治医、病棟看護師、退院調整看護師、ケアマネジャー、在宅訪問看護師が家族と共に出席し、20分間のカンファレンスで情報共有、意見交換をする様子を見て頂きます。そして、家族の立場でこのカンファレンスに参加することを想定し、ワークショップを行います。
PAL参加者の皆様が、このカンファレンスを通して、患者や家族からの退院相談に関わったり、自分自身の将来の備えにつながったりすることの一助となりますことを心から願っています。
ファシリテーター
野田 真由美(NPO法人支えあう会「α」)
利益相反1~12:該当無し
桜井 なおみ(一般社団法人CSRプロジェクト、キャンサー・ソリューションズ株式会社)
利益相反1~12:利益相反開示事項1(企業名:キャンサー・ソリューションズ株式会社、職名:代表取締役社長)、左記以外は該当無し
天野 慎介(一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン)
利益相反1~12:利益相反開示事項6(企業名:アフラック生命保険株式会社)、左記以外は該当無し
医師役
渡邊 清高(帝京大学医学部 内科学講座 腫瘍内科)
病棟看護師役
藤原 由佳(神戸大学医学部附属病院)
退院調整看護師役
久保 智鈴(神戸大学医学部附属病院)
訪問看護師役
塩川 ゆり(訪問看護ステーションあおいそら)
ケアマネジャー役
宇根 利幸(MEIN HAUS)
家族役
松本 陽子(NPO法人愛媛がんサポートおれんじの会)