○橋本 衛 (近畿大学医学部精神神経科学教室)
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委員会シンポジウム
委員会シンポジウム18
精神科医のための認知症診療のピットフォール
Fri. Jun 23, 2023 8:30 AM - 10:30 AM J会場 (パシフィコ横浜ノース 4F G403+G404)
司会:三村 將(慶應義塾大学精神神経科学教室), 品川 俊一郎(東京慈恵会医科大学附属病院精神神経科)
メインコーディネーター:品川 俊一郎(東京慈恵会医科大学附属病院精神神経科)
サブコーディネーター:橋本 衛(近畿大学医学部精神神経科学教室)
委員会:認知症委員会
日本精神神経学会ではこれまでも認知症を正しく診断し、適切な医療を提供できる専門家の育成に取り組んできた。2016年から認知症診療のためのe-ラーニング講座研修を開始し、2019年からは認知症診療医の制度を開始し、認知症診療医テキストも作成した。2022年現在で2000名以上の認知症診療医が認定されている。このように既に認知症診療に参画しているベテランの精神科医にとっても、また新たに認知症診療に加わろうとしている若手の精神科医にとって、認知症の診断と治療のプロセスにおいては、精神疾患とは違ったピットフォールが潜んでいる。例えばスクリーニングで頻用される認知機能検査においても正しく解釈しなければ間違った判断に至る危険があり、臨床現場においては、それらを的確に見抜いて対処し、対応を誤らないスキルが必要となる。本シンポジウムでは認知症診療におけるピットフォールについて、1)認知症症候学の立場から(橋本)、2)画像診断の立場から(小林)、3)認知機能検査の立場から(品川)、4)薬物療法の立場から(水上)、と診断と治療における4つのポイントについて、認知症専門医の精神科医のシンポジストに論じてもらう。精神科医が陥りやすい認知症診療のピットフォールを紹介し、さらにそれを防ぐためのポイント、診療時の心構えなどを紹介する。それによって精神科医の認知症診療スキルの向上に繋げ、患者さんにより良い医療を提供できるようにできるシンポジウムにするのが目的である。
○小林 良太 (山形大学医学部精神医学講座)
○品川 俊一郎 (東京慈恵会医科大学附属病院精神神経科)
○水上 勝義 (筑波大学大学院人間総合科学学術院)