○神庭 重信 (社会医療法人栗山会飯田病院精神科)
セッション情報
委員会シンポジウム
委員会シンポジウム20
ICD-11「精神、行動及び神経発達の疾患」についての解説
2023年6月23日(金) 10:45 〜 12:45 E会場 (パシフィコ横浜ノース 3F G301+G302)
司会:丸田 敏雅(聖徳大学), 松本 ちひろ(日本精神神経学会)
メインコーディネーター:神庭 重信(社会医療法人栗山会飯田病院精神科)
サブコーディネーター:針間 博彦(東京都立松沢病院精神科), 秋山 剛(NTT東日本関東病院)
委員会:ICD-11委員会
国際疾病分類第11版(ICD11)は2018年6月にその導入版が発表され、翌年のWHO総会で正式に承認された。精神疾患の新分類はICD11第6章「精神、行動又は神経発達の疾患MBND」に収載されている。これとは別に,疾患ごとの「臨床記述と診断要件」(Clinical Descriptions and Diagnostic Requirement:CDDR)が作成されている。ICD10(1992年)から約30年の時を経た今回の改訂では,この間に蓄積されてきた研究成果を盛り込みつつ,信頼性とともに有用性の向上が重要な目標として位置づけられた。本シンポジウムでは,ICD11「精神、行動又は神経発達の疾患」の疾患のなかで、ICD10から大きな変更があった疾患、DSM5の分類や診断基準において異なる要点、そして新たに提案された日本語病名などについて紹介する。シンポジウムの構成は以下の通りである。1. ICD-11CDDRの翻訳と病名和訳の現状(神庭重信、飯田病院/九州大学) 2. 解離症の分類と診断要件について(岡野憲一郎、京都大学) 3. 物質使用症について:「有害な(harmful)使用」と「危険な(hazardous)使用」の区別にも触れて(樋口進、久里浜医療センター) 4. 自己臭関係づけ症の概念の歴史とICD-11での診断要件(中尾智博、九州大学) 5. 遷延性悲嘆症について:正常な悲嘆と病的な悲嘆の境界をめぐって(本村啓介、さいがた医療センター)
○岡野 憲一郎 (本郷の森診療所)
○中尾 智博 (九州大学大学院医学研究院精神病態医学)
○樋口 進 (独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター精神科)
○本村 啓介 (独立行政法人国立病院機構さいがた医療センター精神科)