○花岡 晋平1,2 (1.千葉県精神科医療センター, 2.東邦大学医学部社会医学講座)
セッション情報
委員会シンポジウム
委員会シンポジウム34
日本で暮らす難民・避難民のメンタルヘルス支援を考える
2023年6月24日(土) 10:45 〜 12:45 F会場 (パシフィコ横浜ノース 3F G312+G313)
司会:桂川 修一(東邦大学医療センター佐倉病院メンタルヘルスクリニック), 秋山 剛(NTT東日本関東病院)
メインコーディネーター:桂川 修一(東邦大学医療センター佐倉病院メンタルヘルスクリニック)
委員会:国際委員会
オンデマンド配信対象外
2022年2月ロシアのウクライナ侵攻が始まり、現在でもその戦火が止むことなく継続されている。国際社会は土地を追われて母国を脱出した人びとを受け入れており、日本でも脱出したウクライナ人を避難民として受け入れ、生活、学業、就労といったさまざまな支援がなされているところである。命をかけて日本に渡った避難民の人びとは、頼るべき知人は少なく、異国での生活習慣の違いや言葉が通じないこと、生活の糧をどのように得るのかという不安の中で毎日を過ごしており、このようなストレスから心身両面での不調をきたしやすいことは想像に難くない。一方で難民政策としては、諸外国と比べて日本の難民認定率は依然として低く、シリアやアフガニスタンからの難民の受け入れに積極的でなかった。難民認定申請者は特定活動と呼ばれる仮滞在、人道的配慮による在留許可を得ない限り、医療保険を含む社会保障制度は適応されない。このような人びとは可視化され難く、ソーシャルインクルージョンの推進から置き去りになる懸念が生じている。本シンポジウムでは各演者から1. ウクライナ避難民のメンタヘルス不調に対する診療の実際、2. 法人組織としての難民・避難民支援の実施状況について、3. 日本で暮らす避難民当事者による生活と同胞への支援について、4. 難民と避難民についての理解とメンタルヘルス不調への支援について発表をいただく。それぞれの立場からの発表を整理して、戦争や災害により傷つき困窮している外国人のウェルビーイングについて考察を深めたい。
○石川 美絵子 (日本国際社会事業団)
○Evtushuk Igor (日本ウクライナ友好協会)
○鵜川 晃 (大正大学)