第119回日本精神神経学会学術総会

セッション情報

委員会シンポジウム

委員会シンポジウム38
若手精神科医のための臨床研究事始め-症例報告からランダム化比較試験まで

2023年6月24日(土) 13:15 〜 15:15 I会場 (パシフィコ横浜ノース 3F G318+G319)

司会:鈴木 道雄(富山大学学術研究部医学系神経精神医学講座), 明智 龍男(名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野)
メインコーディネーター:明智 龍男(名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野)
サブコーディネーター:鈴木 道雄(富山大学学術研究部医学系神経精神医学講座)

委員会:PCN Reports編集委員会

 医学、医療の発展のためには良質な研究の実施は不可欠である。これは精神医学においても例外ではない。一方、我が国の研究、中でも臨床研究を実施する力の凋落が叫ばれて久しい。この背景にはさまざまな要因があると思われるが、若手精神科医が多様な働き方をするなかで、研究を実施し、論文化することの方法論や魅力に触れる機会が少なくなってきたことも一因としてあるのではないだろうか。実際、適切な機会と指導さえあれば、ぜひ研究を行い、その結果を医学雑誌に掲載したいと考えている若手医師の声もよく耳にする。何より優秀な若手精神科医の育成なくして日本の精神医療の明るい未来は描けない。
 本シンポジウムでは、日本有数の研究業績を持つベテラン精神科医に臨床研究を行う意義や支援の実際を伝えて頂くことに加え、自ら汗を流して臨床研究を行い、その結果を英文論文として報告した経験を有する若手精神科医に、その経験、苦労、やりがいなどについて自由に話していただき、今後、日本精神神経学会が若手精神科医のために提供すべき課題を議論し共有する場になれば幸いである。