○入來 晃久 (大阪精神医療センター)
セッション情報
委員会シンポジウム
委員会シンポジウム39
こころのサポーター普及を目指す ~地域での早期支援・アンチスティグマ活動~
2023年6月24日(土) 13:15 〜 15:15 Q会場 (パシフィコ横浜ノース 4F G418+G419)
司会:大矢 希(京都府立医科大学附属病院精神科・心療内科), 長 徹二(一般財団法人信貴山病院ハートランドしぎさん臨床教育センター)
メインコーディネーター:大矢 希(京都府立医科大学附属病院精神科・心療内科)
サブコーディネーター:長 徹二(一般財団法人信貴山病院ハートランドしぎさん臨床教育センター)
委員会:アンチスティグマ委員会
精神疾患は誰でもかかりうる病気であるが、メンタルヘルスの正しい知識を知る機会が本邦で充実しているとは言いがたく、啓発の機会をどのように拡げるかは重要な課題である。高等学校の学習指導要領に精神疾患が掲載されることになったことが耳目を集める一方で、一般市民向けのものとして、メンタルヘルスの問題を抱える人を支援する仕組みづくりを目指した、こころのサポーター(「ここサポ」)養成事業が始まっている。
こころのサポーター養成事業は、精神障害の有無や程度に関わらず誰もが安心して自分らしく暮らすことができることを目指した施策である「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」の一環として実施されているものである。多くの一般の方に「ここサポ」となってもらい、メンタルヘルスへの理解を全国に広げていくことを目指している。オーストラリアで開発された市民向けのプログラムであるメンタルヘルス・ファーストエイドの考え方に基づいている本事業は、2021年度から開始され、モデル事業としての複数自治体での実施を経た2023年度には全国展開が予定され、10年間で100万人の「ここサポ」養成が計画されている。一般市民に対する普及・啓発活動が、市中におけるスティグマの解消につながり、ひいては精神科受診を必要とする人がより精神医療につながりやすいと考えられている。
今回のシンポジウムでは、「ここサポ」養成事業をはじめとした市民向けの啓発活動に携わる医療従事者、地方自治体職員、支援者等より、各々の実情や他の市民向けプログラムについて紹介し、その活動の重要性について見識を深める。その後、当事者および行政の担当者より指定発言をいただき、フロアとメンタルヘルスにおけるアンチスティグマ活動の今後について議論を交わしたい。
○倉持 泉 (埼玉医科大学総合医療センター)
○西邑 章 (京都府中丹東保健所福祉課)
○内布 智之 (日本メンタルヘルスピアサポート専門員研修機構)
○内布 智之 (当事者)