○上野 千穂 (京都市第二児童福祉センター診療所)
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委員会シンポジウム
委員会シンポジウム4
子育てを支える精神医学
Thu. Jun 22, 2023 8:30 AM - 10:30 AM N会場 (パシフィコ横浜ノース 4F G412+G413)
司会:立花 良之(国立成育医療研究センターこころの診療部乳幼児メンタルヘルス診療科), 平山 哲(大阪母子医療センター子どものこころの診療科)
メインコーディネーター:立花 良之(国立成育医療研究センターこころの診療部乳幼児メンタルヘルス診療科)
委員会:親子・学校・女性に関する委員会
本シンポジウムでは、精神医学が子育てをどのように支えることができるかについて、保健・福祉・医療・教育の立場などから演者が話題提供し、会場の参加者と意見交換を行う。
子育てについては、将来家庭を築く子どもたちへの教育が重要である。教育の現場では若年妊娠など性に関わる様々な事象で子どもやその家族の支援を要することがある。児童相談所の立場から、子どもの性に関わる事象についての現状や今後の課題について述べる。
子どものために良い親でありたい・自分の子どもを愛情を持って育てたいということは、多くの親の共通した思いであろうが、そのためにどのようなことが大切かということに関して知識・情報を得られないまま子育てを行っている親も多いと考えられる。アタッチメントの臨床を行っている立場から、親になるためにどのようなことを知っておくとよいか、精神医学ができる親になるための教育について述べる。
子どもを授かった夫婦だけでなく、不幸にして流産・死産を経験した夫婦のサポートも重要である。サポートにより夫婦が次の妊娠を試み家庭を築いていくことにもつながる。流産・死産経験者のグリーフケアやピアサポートに携わっている立場から、当事者支援について述べる。
これまでの親子保健では母と子どものサポートに重点が置かれ、父親に対する支援が十分に行われていなかった。近年、親子保健で父親支援の重要性が注目されてきている。実際に現在育児をしている演者が、父親の立場から父親支援に精神医学ができることについて考察を行う。
上記のようなテーマについて演者が話題提供を行った後、会場の参加者との意見交換を通して、会場全体で精神医学が子育てをどのように支えることができるかを考える場としたい。
○細金 奈奈 (恩賜財団母子愛育会総合母子保健センター愛育クリニック小児精神保健科)
○岩崎 陽子 (医療法人微風会浜寺病院)
○黒川 駿哉1,2 (1.不知火クリニック, 2.慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室)
○布施 泰子 (茨城大学保健管理センター)