JSPN119

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シンポジウム

シンポジウム10
精神科の疾患と認知症との病態的関連性Update

Thu. Jun 22, 2023 10:45 AM - 12:45 PM D会場 (パシフィコ横浜ノース 3F G303+G304)

司会:朴 秀賢(熊本大学大学院生命科学研究部神経精神医学講座), 品川 俊一郎(東京慈恵会医科大学附属病院精神神経科)
メインコーディネーター:品川 俊一郎(東京慈恵会医科大学附属病院精神神経科)
サブコーディネーター:中島 振一郎(慶應義塾大学医学部精神神経科)

精神科臨床で遭遇するさまざまな疾患については、従来は神経変性よりも神経発達の障害がその病態生理の基盤であるとされてきた。近年、精神疾患の既往と認知症の発症の潜在的な関係の報告が増え、精神疾患における神経変性の影響が検討されることとなった。具体的には、それぞれの精神疾患において、ハイリスク状態、発症、急性期、慢性期といった病期、治療反応性、そして、加齢との関係が研究の段階にある。このような研究には、大規模な縦断的フォローアップが必要であるが、先行する研究からは興味深い知見が報告されている。一方で臨床的にも、精神科の疾患と認知症については鑑別すべき状態である一方で、発症リスク因子の側面もあり、部分症状の側面もあり、診療場面で悩むことが多くある。本シンポジウムでは精神科の疾患と認知症との病態的関連性について、1)神経発達症(三村)、2)統合失調症(中島)、3)うつ病(品川)、4)てんかん(曽根)、5)せん妄(朴)の5つの病態から最新の知見をまとめて識者に論じてもらう。活発な議論を通じて、クレペリンが提唱した『早発性痴呆』を再訪するきっかけとなると同時に、臨床的にも精神科医が精神疾患と認知症との関連についてどのように判断し、診療していくのかの手がかりもなることをを期待する。今後の精神疾患の病態解明と同時に、精神医療にも貢献できるシンポジウムにするのが目的である。