JSPN119

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シンポジウム

シンポジウム103
被害と加害

Sat. Jun 24, 2023 1:15 PM - 3:15 PM H会場 (パシフィコ横浜ノース 3F G316+G317)

司会:石川 雅智(千葉大学大学院医学研究院精神医学), 松木 悟志(学而会木村病院精神科)
メインコーディネーター:石川 雅智(千葉大学大学院医学研究院精神医学)
サブコーディネーター:松木 悟志(学而会木村病院精神科), 渡邉 博幸(学而会木村病院)

精神科診療においては日常的に被害妄想や加害恐怖などに接するため“被害”と“加害”の概念について意識することが多々あるが、昨今の戦争や虐待などの報道を目にするにつけ、より一層これらを意識せざるを得ない機会が増えたのではないだろうか。一概に一方を「被害者」、他方を「加害者」と位置付けられるわけでもなく、また安易にそうすることの危険性も認識しつつ、患者本人はもとより、その親族や関わっている医療関係者・支援者の話を日々聞いている。そうした中で加害者とされる側に潜む被害者性(やその逆)も意識せざるを得ない。さらに心理臨床においてもこうした加害と被害の関係性については以前から議論されており(1)、重要なテーマとなっている。こうした観点から、本シンポジウムでは細井尚人が高齢者の虐待について、石川真紀が児童の性被害・性加害について、松木悟志が単科精神病院における家族支援チームについて、仲田祐介が産業医の立場から見たハラスメントについて、東本愛香が刑務所における心理教育について、幅広い観点から「被害と加害」を論じ、最後に総合討論を行う予定である。(1)『臨床心理学』第18巻5号「加害と被害の関係性」2018 金剛出版