JSPN119

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シンポジウム

シンポジウム35
精神神経分野における若手団体の発展と未来

Thu. Jun 22, 2023 3:30 PM - 5:30 PM Q会場 (パシフィコ横浜ノース 4F G418+G419)

司会:堀之内 徹(北海道大学病院精神科神経科), 大矢 希(京都府立医科大学附属病院精神科・心療内科)
メインコーディネーター:曾根 大地(東京慈恵会医科大学精神医学講座)
サブコーディネーター:堀之内 徹(北海道大学病院精神科神経科), 大矢 希(京都府立医科大学附属病院精神科・心療内科)

 近年、様々な医学系学会に関連して、若手の医師・医療関係者が集い、所属施設の垣根を超えた若手ネットワークを形成する若手団体の設立が各所で見られるようになってきた。以前は、いわゆる縦割りの組織構成の中で、異なる国・地域や施設に所属するキャリア初期段階の若手同士がつながることは必ずしも容易ではなく、学会等で一時的に関係を築くことが出来ても、それを維持していくことは困難であった。しかしながら、医療や研究の現場において若手が果たす役割は多岐にわたり、これからの時代の医学界を担っていくのもまた若手である。本シンポジウムでは、精神神経分野に関連したいくつかの若手医師・医療関係者団体のこれまでの活動や現状を振り返り、その将来について議論したい。
 日本若手精神科医の会(JYPO)は、若手精神科医の学術的発展と交流、リーダーシップ啓発などを目的に設立された認定NPO法人で、2002年の設立以降20年以上にわたって様々な活動を精力的に行っている。若手リエゾン精神科医の会(JSOUL)は、リエゾン精神科医のニーズが高まる中、日本総合病院精神医学会における若手精神科医のネットワーク構築やスキル向上、若手精神科医によるリエゾン精神医学の普及啓発などを目的に2019年に設立された。日本若手てんかん従事者部門(YES-Japan)は、若手てんかん従事者の交流や参画拡大、新しい世代のてんかん専門家育成を目的として、日本てんかん学会と国際抗てんかん連盟の公認を得て2019年に設立された。これらの団体は、いずれも精神神経分野の若手の交流・育成等を目的としている共通点がある一方で、法人化している団体もあれば、学会の下部組織となっている団体もあるなど、いくつかの相違点も存在する。本シンポジウムでは、まず提案者が若手団体の役割と未来について述べた後、JYPO、JSOUL、YES-Japanの各団体の代表者が登壇し、それぞれの団体のこれまでの活動と今後の展望等について発表する。その後、実際の運営における各団体の諸事情や、活動することで得られたもの、それぞれの運営形態の利点や苦労する点などを交えて総合討論を行い、会場の若手からも多くの質問を受け付ける。日本の精神神経分野の将来を担う若手精神科医にとって、実りのある議論と情報提供が期待される。なお本シンポジウムは調査・研究ではなく、総説的な内容となるため研究に関する倫理指針には該当しなかった。

安藝 森央1,10, 入來 晃久2,10, 大熊 彩子3,10, 河岸 嶺将4,10, 清水 勇雄5,10, 福島 弘之6,10, 北岡 淳子7,10, 宮野 史也8,10, 清水 俊宏9,10 (1.京都大学大学院医学研究科脳病態生理学教室(精神医学), 2.地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪精神医療センター, 3.東京大学医学部附属病院, 4.千葉県精神科医療センター, 5.医療法人恵風会高岡病院, 6.医療法人桜花会醍醐病院, 7.医療法人せのがわ瀬野川病院, 8.北海道立向陽ヶ丘病院, 9.埼玉県立精神医療センター, 10.認定特定非営利団体日本若手精神科医の会)