第119回日本精神神経学会学術総会

セッション情報

シンポジウム

シンポジウム39
不安症、強迫症の診療ガイドラインと臨床的実践

2023年6月23日(金) 08:30 〜 10:30 D会場 (パシフィコ横浜ノース 3F G303+G304)

司会:清水 栄司(千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学・子どものこころの発達教育研究センター), 井上 猛(東京医科大学精神医学分野/東京医科大学病院メンタルヘルス科)
メインコーディネーター:井上 猛(東京医科大学精神医学分野/東京医科大学病院メンタルヘルス科)
サブコーディネーター:清水 栄司(千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学・子どものこころの発達教育研究センター)

我が国ではこれまで学会が発表する診療ガイドラインはなく、標準的な治療を専門医のみならず患者、家族、一般医に示すことができなかった。しかし、国による承認薬の違い、精神療法の普及の違いもあることから、我が国の実状にあった診療ガイドラインの作成は必要なことである。2018年から日本不安症学会と日本神経精神薬理学会は合同で、不安症、強迫症の薬物療法、精神療法に関する診療ガイドラインを作成してきた。2021年に社交不安症の診療ガイドラインが完成し、公表した。現在、パニック症と強迫症の診療ガイドライン案を作成中である。本シンポジウムでは、パニック症、社交不安症、強迫症、全般不安症の診療ガイドラインについて4名のシンポジストが発表する。さらに、エビデンスだけでなく、実際の治療について各シンポジストにガイドラインをまじえて診療のコツを論じていただく。本シンポジウムは専門医を目指す精神科医にとっての教育的企画も兼ねている。また、本シンポジウムは日本神経精神薬理学会と日本不安症学会の推薦を受けている。