○松本 禎久 (公益財団法人がん研究会有明病院緩和治療科)
セッション情報
シンポジウム
シンポジウム42
がん診療において精神科医に何が期待されているのか?
2023年6月23日(金) 08:30 〜 10:30 H会場 (パシフィコ横浜ノース 3F G316+G317)
司会:谷向 仁(京都大学医学部附属病院), 秋月 伸哉(がん・感染症センター都立駒込病院精神腫瘍科・メンタルクリニック)
メインコーディネーター:秋月 伸哉(がん・感染症センター都立駒込病院精神腫瘍科・メンタルクリニック)
サブコーディネーター:谷向 仁(京都大学医学部附属病院)
身体や臓器は診るが人間を診ない医療に対して問題提起がなされるようになり、がん患者においても、身体的側面のみならず心理・社会学的側面も含めて包括的なケアを提供する必要性が認識されるようになってきた。サイコオンコロジーの柱の一つは、従来ともすると軽視されがちであった「がんがこころに与える影響」を明らかにし、適切な精神的ケアを患者、家族に届けることである。実際、致死的疾患の代表であるがん患者にはケアが望まれる精神症状の頻度が高く、がん診療の現場において精神的ケアのニードは極めて高い。現在、がん診療に重きをおいている総合病院の多くに緩和ケアチームが設置され、精神科医が参画する機会も増えているが、実際にがん診療において精神科医に何が期待されているのかについては明確ではない面も多い。本シンポジウムでは、緩和ケア医、遺族の立場から精神科医への期待を伝えていただくとともに、それにこたえる立場として第一線で活躍中の精神科医に臨床に加え学会の取り組みについてご紹介いただく。
○眞島 喜幸 (NPO法人パンキャンジャパン)
○小早川 誠 (広島赤十字・原爆病院精神科)
○五十嵐 江美 (東北大学病院)