第119回日本精神神経学会学術総会

セッション情報

シンポジウム

シンポジウム62
子供の司法精神医学 -多職種・多組織による包括的なアプローチを目指して-

2023年6月23日(金) 13:15 〜 15:15 J会場 (パシフィコ横浜ノース 4F G403+G404)

司会:太田 順一郎(岡山市こころの健康センター), 吉岡 眞吾(愛知県精神医療センター)
メインコーディネーター:太田 順一郎(岡山市こころの健康センター)
サブコーディネーター:吉岡 眞吾(愛知県精神医療センター)

児童精神医学の分野で虐待問題などが関連する場合等には、児童相談所等の他組織との共同作業が行わることが多い。また子供の持つ問題が非行に該当する場合には、学校、児童自立支援施設、少年鑑別所、少年院といった医療機関以外の組織と連携することも多い。こうした他組織と共同作業をするときには、精神保健福祉法だけでなく、児童福祉法等々のそれぞれの組織が関連する法制度を駆使する必要が出てくる。そのために児童精神医学の中でこうした他組織連携を考えるときには司法精神医学的な視点が非常に重要になってくる。一方で児童精神医学における司法精神医学的な問題に焦点を当てた議論はまだ深められてはいないと考えられる。そうした視点から今回は児童に関連する司法精神学をテーマに討論を行いたい。今回はこうした取り組みの鏑矢として、児童の司法精神医学臨床に関する経験が豊かな精神科医師に加え、児童相談所の常勤弁護士、少年法を専門とする法律学者にも参加をして頂き、まず包括的な問題提起をして、今後の議論の課題や可能性を示したいと考えている。尚、本シンポジウムは日本司法精神医学会の推薦を受けたものである。