○名雪 和美 (厚生労働省社会援護局障害保健福祉部精神・障害保健課)
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シンポジウム
シンポジウム71
精神障害にも対応した地域包括ケアシステムにおける精神科医療機関の役割
Fri. Jun 23, 2023 3:30 PM - 5:30 PM G会場 (パシフィコ横浜ノース 3F G314+G315)
司会:太田 順一郎(岡山市こころの健康センター), 藤井 千代(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所地域精神保健・法制度研究部)
メインコーディネーター:太田 順一郎(岡山市こころの健康センター)
サブコーディネーター:野口 正行(岡山県精神保健福祉センター)
「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」(以下、「にも包括」)は基礎自治体である市区町村を中心に、狭義の精神障害者に留まらず、メンタルヘルスの課題を抱えた人たちを支えていくことが目指されている。令和2年度の市区町村に対する調査では、問題行動、虐待、ひきこもりなどをはじめ、様々なメンタルヘルスの問題を抱えながら医療機関への受診が難しい人たちへの対処に市区町村が苦慮している実態が明らかになった。また市区町村がこうした課題への対応として、精神科医療機関の協力を期待していることも明らかになった。こうした実態を受け、令和2年度と令和3年度での厚労省の検討会では、市区町村を中心とした「にも包括」の構築にとって、保健所や精神保健福祉センターのバックアップと並び精神科医療機関との連携体制の構築の必要性が指摘されている。高齢者の地域包括ケアシステムでも、かかりつけ医の機能として、医療的機能に加えて社会的機能の重要性が指摘されており、精神科医療に限らず、医療機関が地域社会において果たす役割に対して、注目が集まっているといえる。令和4年度の診療報酬改定でも、精神科在宅患者支援管理料において、行政機関との連携が盛り込まれた。本シンポジウムではこのような趨勢を鑑みて、市区町村(および保健所)との連携体制を精神科医療機関がどのように行っていくのかを検討する。
○岡本 秀行 (川口市保健所)
○永田 雅子 (医療法人慈和会大口病院)
○藤原 修一郎 (金沢文庫エールクリニック)
○長野 敏宏 (公益財団法人正光会御荘診療所)
○野口 正行 (岡山県精神保健福祉センター)