○矢部 博興 (福島県立医科大学医学部神経精神医学講座)
セッション情報
ワークショップ
ワークショップ7
<脳波の基礎コース>精神科医が脳波を学ぶために
2023年6月23日(金) 13:15 〜 14:55 L会場 (パシフィコ横浜ノース 4F G401)
司会:山内 俊雄(埼玉医科大学病院神経精神科・心療内科), 太田 克也(医療法人明柳会恩田第二病院院長)
メインコーディネーター:太田 克也(医療法人明柳会恩田第二病院院長)
サブコーディネーター:矢部 博興(福島県立医科大学医学部神経精神医学講座), 山内 俊雄(埼玉医科大学病院神経精神科・心療内科)
オンデマンド配信対象外
本企画の主旨は、精神科医の脳波判読に対する心理的抵抗を取り払い、脳波を学ぶ機会の無い精神科医が脳波判読を学ぶ場を提供する事である。かつて、てんかんは本邦においてはてんかん三大精神疾患の1つであり、多くの精神科医がてんかん診療に重要な検査である脳波の判読を日常診療において行ってきた。多くの医局において生理学・脳波を専門とする医師が在籍し、若い医師が研修の初期段階で脳波判読を学ぶ機会があった。しかし、近年の精神科の研修では、てんかんや脳波判読を専門とする精神科医が減少し、その指導を受ける場が著しく減少している。また、精神科医にとって脳波判読が「とっつきにくい」ものであり、研修を行う心理的ハードルが高いとの意見も聞かれる。判読できないと脳波検査を指示しない、したがってさらに判読できなくなるという悪循環を繰り返していることが懸念される。一方で脳波判読は、てんかん、非けいれん性てんかん重積のみならず、昏迷、解離性障害をはじめとする精神症状、軽度意識障害、認知症、せん妄等との鑑別においても重要な検査であり、現在においても脳波は精神科医に必須の知識・技能であることと認識されている。昨年までの本学会においても臨床脳波検査の基礎を学ぶワークショップを行い、多くの参加者があり、脳波検査の基礎を学ぶことに対する精神科医のニーズは高い。本セッションでは、脳波の学び方、基本的な考え方や、はじめに押さえておきたい脳波判読の基礎知識について概説する。各演者に精神科医が脳波を行う意義や利点を再認識し、脳波判読の研修方法、心理的ハードルを乗り越えるための脳波判読導入として、「脳波の基礎の基礎」といえる内容で構成する。
○渡邊 さつき (埼玉医科大学病院神経精神科・心療内科)
○原 恵子 (原クリニック精神科)
○高木 俊輔 (東京医科歯科大学病院)