The 120th Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

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委員会企画シンポジウム

委員会企画シンポジウム20
改めて当事者・家族中心の多職種協働を考える
:当事者中心の治療・支援の実現に向けて

Sat. Jun 22, 2024 8:30 AM - 10:30 AM I会場 (札幌コンベンションセンター 2F 204会議室)

司会:後藤 雅博(こころのクリニックウイズ),森川 将行(三重県立こころの医療センター/奈良県立医科大学精神医学講座)
メインコーディネーター:佐久間 啓(社会医療法人あさかホスピタル)
サブコーディネーター:森川 将行(三重県立こころの医療センター/奈良県立医科大学精神医学講座)

委員会:多職種協働委員会

近年、先進諸国の精神科医療は、権利擁護を最優先して、パーソナルリカバリーを重視する潮流となっている。パーソナルリカバリーとは、当事者自身が決定し、本人が希望する人生の実現を目指すプロセスとされている。住居、就労、教育、社会ネットワークなどの利用機会の拡大、症状の改善や機能の回復を目指す介入とともに、当事者が望む人生も加えた包括的なリカバリーの実現を目指すことが求められている。その実現に向けては、精神科医療専門職には、高い専門的知識や技術の醸成が必要とされる。そこで本シンポジウムでは、急性期医療、地域医療、地域生活、そして自立までの臨床場面における当事者・家族中心の多職種協働の理念や方法論、或いは実践も含めた発表を頂き、様々な視点から活発な議論を行いたい。当事者・家族が抱く想いや課題をどのように汲み取り、目標設定し、具体的介入の方法、そこに関わる多職種の情報共有がどうあるべきかなど、医師をはじめ専門職種として、改めて真の当事者中心の医療・支援について理解を深め、パーソナルリカバリーを目指す医療や支援を実践していく糧としたい。