The 120th Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

Session information

委員会企画シンポジウム

委員会企画シンポジウム28
若手精神科医のための臨床研究事始め(第二弾)
:論文化の際の英語、統計解析、査読の壁を超える

Sat. Jun 22, 2024 1:15 PM - 3:15 PM H会場 (札幌コンベンションセンター 2F 小ホール)

司会:鈴木 道雄(富山大学),明智 龍男(名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野)
メインコーディネーター:明智 龍男(名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野)
サブコーディネーター:鈴木 道雄(富山大学)

委員会:PCN Reports 編集委員会

医学、医療の発展のためには良質な研究の実施は不可欠である。これは精神医学においても例外ではない。一方、我が国の研究、中でも臨床研究を実施する力の凋落が叫ばれて久しい。この背景にはさまざまな要因があると思われるが、若手精神科医が多様な働き方をするなかで、研究を実施し、論文化することの方法論や魅力に触れる機会が少なくなってきたことも一因としてあるのではないだろうか。実際、適切な機会と指導さえあれば、ぜひ研究を行い、その結果を医学雑誌に掲載したいと考えている若手医師の声もよく耳にする。何より優秀な若手精神科医の育成なくして日本の精神医療の明るい未来は描けない。本シンポジウムでは、忙しい臨床、教育の間をぬいながら、自ら汗を流して臨床研究を行い、その結果を英文論文として報告した経験を有する若手精神科医に、どのように論文化する際の英語、統計解析、査読の壁を越えたかについて紹介していただく。また日本有数の研究業績を持つベテラン精神科医に臨床研究を行い、論文化する際に必ず克服しないといけないこれら「壁」の克服のしかたについて紹介していただくことを通して、今後、日本精神神経学会が若手精神科医のために提供すべき課題を議論し共有する場になれば幸いである。

笹林 大樹1,2,3 (1.富山大学学術研究部医学系神経精神医学講座, 2.富山大学研究推進機構アイドリング脳科学研究センター, 3.ハーバード大学医学大学院ブリガムアンドウィメンズ病院精神神経画像研究所)