第120回日本精神神経学会学術総会

セッション情報

委員会企画シンポジウム

委員会企画シンポジウム5
論文作成にあたってのラストオーサーの役割

2024年6月20日(木) 08:30 〜 10:30 N会場 (札幌市産業振興センター 産業振興棟 2F セミナールームB)

司会:西村 勝治(東京女子医科大学医学部精神医学講座),平井 伸英(東京医科歯科大学学生支援・保健管理機構)
メインコーディネーター:西村 勝治(東京女子医科大学医学部精神医学講座)
サブコーディネーター:細田 眞司(こころの診療所細田クリニック),中尾 智博(九州大学大学院医学研究院精神病態医学)

委員会:精神神経学雑誌編集委員会

精神神経学雑誌編集委員会は、会員の先生に論文作成のノウハウに触れていただき、ぜひ多くの論文を精神神経学雑誌に投稿していただきたいと願い、毎年、「論文の書き方」に関するワークショップを開催しています。論文の構成、記述方法、考察、倫理的配慮などに対する理解とスキルを深める内容ですが、毎回、テーマを変え、例えば研究計画や統計、研究倫理や利益相反などをクローズアップしながら開催してきました。
さて今回は論文作成のプロセスにおけるラストオーサーの役割、指導に焦点を当てたワークショップを企画しました。ワークショップの構成ですが、最初に論文作成におけるラストオーサーの役割に関する全般的な事項を西村勝治編集委員が概説します。次いで、最近の掲載論文から原著、資料、症例報告1 編づつ、ファーストオーサーとラストオーサーのお二人に登壇いただき、まずファーストオーサーの先生に論文執筆、投稿、改訂、受理、掲載までのご経験を語っていただき、次にラストオーサーの先生からこれらのプロセスにおける指導のご経験を語っていただきます。この役割を①原著「10 年間のコホート調査に基づく東日本大震災被災者における心理的苦痛の経年変化」を発表された臼倉瞳先生と富田博秋先生、②資料「22q11.2 欠失症候群のある人と家族が抱える福祉制度に関する困難とニーズ―混合研究法によるアンケート回答解析―」を発表された宇野晃人先生と笠井清登先生、③症例報告「抗うつ薬治療中に非けいれん性てんかん重積状態(NCSE)が出現し、その頓挫後に躁状態を呈した自閉スペクトラム症の40 歳代男性の1 例」を発表された長岡大樹先生と笠井清登先生にお引き受けいただきました。これから論文を作成しようと考えておられる若手や中堅の先生方、指導医となられる先生方、ぜひご参加ください。