菊知 充 (金沢大学医学部附属病院神経科精神科)
セッション情報
緊急シンポジウム
能登地震の現状と支援状況・課題に関する緊急シンポジウム
2024年能登半島地震の被災地における精神保健医療の状況
2024年6月20日(木) 10:45 〜 12:45 B会場 (札幌コンベンションセンター 1F 大ホールA)
司会:富田 博秋(東北大学大学院医学系研究科精神神経学分野/東北大学病院精神科/東北大学災害科学国際研究所災害精神医学分野/東北大学東北メディカル・メガバンク機構),大塚 耕太郎(岩手医科大学医学部神経精神科学講座)
メインコーディネーター:富田 博秋(東北大学大学院医学系研究科精神神経学分野/東北大学病院精神科/東北大学災害科学国際研究所災害精神医学分野/東北大学東北メディカル・メガバンク機構)
サブコーディネーター:大塚 耕太郎(岩手医科大学医学部神経精神科学講座)
2024 年1 月1 日に発生した石川県能登半島におけるM7 の直下型地震では、津波や土砂災害なども発生し、震度7 を記録した石川県をはじめ、震度5 以上を記録した地域が6 県にわたるという、大規模かつ甚大な災害となった。被災地では、建造物の倒壊、広域な火災の発生、浸水や液状化現象、停電や断水といったライフラインの破綻、通信障害、鉄道や道路等の交通網の障害などがあり、今も大きな影響が続いており、多くの住民が避難所や被災住宅での生活を与儀なくされている。保健医療福祉領域についても、奥能登地域を中心に各地で多大な影響が生じている。多くの医療機関がダメージを受けたが、発災当初より地元の保健医療機関の奮闘があり、また、DMAT, DPAT 等の支援が入り、地域住民の健康問題への対応が為された。2 月上旬にDPAT 派遣が終了し、現在、石川県の精神医療保健福祉従事者が中心となって、中長期の支援に向けた災害後の被災コミュニティの心理社会的課題への取り組みが進められている。本シンポジウムは、地域精神保健医療の困難な状況、危機的状況に関する情報の共有と必要な支援の在り方を共有することを目的に緊急シンポジウムとして企画された。当日は、現地からの声をお届けすべく、現地で懸命に対応されている立場の方々から、あるいは大学病院、民間病院、県立病院、行政機関、学校保健等の立場から、これまでの活動状況を報告していただき、課題、展望などを共有させていただくこととした。
北村 立 (石川県立こころの病院)
角田 雅彦 (石川県こころの健康センター)
青木 達之1,2 (1.医療法人社団青樹会青和病院, 2.日本精神科病院協会石川県支部長)
辻井 正次 (中京大学現代社会学部)