The 120th Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

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オンデマンド配信限定セッション

オンデマンド配信限定セッション11
精神医学の学際研究への参画と課題:最近の実践例をもとに

司会:田口 寿子(神奈川県立精神医療センター),岡崎 伸郎(国立病院機構仙台医療センター)
メインコーディネーター:竹島 正(川崎市総合リハビリテーション推進センター)
サブコーディネーター:後藤 基行(立命館大学)

日本精神神経学会法委員会は、精神医療と法・倫理に関する境界問題について検討し、必要に応じて見解をまとめ、理事会に提起し、社会に向けて発信してきた。法委員会の活動は法学、倫理学、社会学、歴史学分野などとの学際的な交流を必要とすることが多く、最近では、優生保護法下における精神科医療及び精神科医の果たした役割に関する研究報告書を社会学、歴史学の研究者との協働のもとに取りまとめたことである。精神保健が社会機能の統合されていく中、精神医学や精神保健医療実践においては学際的な協働の必要性が高まっている。学際的な協働においては、精神医学が必ずしも中心にあるわけではなく、それぞれの学術領域の主体性を尊重した、円卓的な協働が必要となる。また精神科医療の記録の研究利用も課題となる。このシンポジウムでは最近の学際共同研究の事例をもとに、精神医学の学際研究への参画と課題について討論する。

竹島 正1, 後藤 基行2, 中村 江里3, 三野 進4, 太田 順一郎5, 岡崎 伸郎6, 富田 三樹生7 (1.川崎市総合リハビリテーション推進センター, 2.立命館大学, 3.広島大学, 4.三野クリニック, 5.岡山市こころの健康センター, 6.独立行政法人国立病院機構仙台医療センター, 7.多摩おあば病院)