The 120th Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

Session information

オンデマンド配信限定セッション

オンデマンド配信限定セッション4
不眠症に対する認知行動療法を精神科診療に活かす

司会:小曽根 基裕(久留米大学医学部神経精神医学講座),山寺 亘(東京慈恵会医科大学精神医学講座)
メインコーディネーター:小曽根 基裕(久留米大学医学部神経精神医学講座)

精神疾患はいずれも睡眠・覚醒障害を併存する割合が高く、治療経過に大いに影響する。オレキシン受容体拮抗薬をなどの新規導入が進む一方で、精神疾患に併存する不眠症に対する薬物療法に限界を感じる場面は少なからず認められ、薬物以外のアプローチが注目される。不眠症に対する認知行動療法(CBTi)は、不眠症状のみならず精神科原疾患の改善および睡眠薬の減量において有効性が報告され、個人のみならず集団でも行えることから精神科臨床における有益性が期待される。また近々本邦でもCBTi アプリが開発され保険収載される予定である(2023.10.10 現在)。本シンポジウムでは、CBTi の臨床現場への普及を目的に、既に実臨床に導入している施設より報告して頂き、具体的な導入方法や疾患による違い、その有効性を含め精神科臨床へ導入する意義と導入する際のポイントについて討論する。