第120回日本精神神経学会学術総会

セッション情報

オンデマンド配信限定セッション

オンデマンド配信限定セッション6
日本人のメンタルヘルスに与えたCovid-19パンデミックの影響: JACSIS研究(全国縦断調査)

司会:古郡 規雄(獨協医科大学精神神経医学講座),大久保 亮(独立行政法人国立病院機構帯広病院精神科/北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室)
メインコーディネーター:古郡 規雄(獨協医科大学精神神経医学講座)
サブコーディネーター:大久保 亮( 独立行政法人国立病院機構帯広病院精神科/北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室)

新型コロナウイルス(Covid-19)パンデミックは、我々の生活に未曾有の影響を与えた。このパンデミックは、感染拡大のみならず、メンタルヘルスへの影響も深刻であることが明らかとなっている。我々はCovid-19 パンデミックが、個人やコミュニティのメンタルヘルスにどのように影響を及ぼしているか検討するため3 万人強のインターネット調査を行い、広範な人々の経験や感情を収集し、分析した。この解析を通して、不安、孤独、ストレス、うつ病などのメンタルヘルスの課題に焦点を当て、データに基づいた洞察を発表する予定である。インターネット調査は、多くの人々の声を集め、リアルタイムで情報を収集する強力なツールである。このシンポジウムでは、インターネット調査がメンタルヘルス研究にどのように活用できるかに関しても焦点を当て、その方法と限界も議論する。さらに、Covid-19 パンデミックによって明らかになったメンタルヘルスの課題
に対する具体的な対策も提案し、この困難な時期における心の健康を重要視し、それに対処するための基盤を構築する一助となることを目指す。
JACSIS/JASTIS 研究は、やる気がある人は誰でも参画できるプロジェクトとして運用しています。日本精神神経学会の皆さんと共同研究できることを楽しみにしています。

翠川 晴彦1, 相羽 美幸2, 太刀川 弘和3 (1.筑波大学附属病院精神神経科, 2.東洋学園大学人間科学部, 3.筑波大学医学医療系臨床医学域災害・地域精神医学)