第120回日本精神神経学会学術総会

セッション情報

一般シンポジウム

一般シンポジウム2
ガイドライン+α:プロフェショナルな薬物療法を目指して

2024年6月20日(木) 08:30 〜 10:30 C会場 (札幌コンベンションセンター 1F 中ホールA)

司会:竹林 実(熊本大学大学院生命科学研究部神経精神医学講座),中川 伸(山口大学大学院医学系研究科高次脳機能病態学講座)
メインコーディネーター:竹林 実(熊本大学大学院生命科学研究部神経精神医学講座)
サブコーディネーター:中川 伸(山口大学大学院医学系研究科高次脳機能病態学講座)

精神疾患の薬物療法は、各学会のガイドラインやエキスパートコンセンサスが作成され、標準化やレベルアップが図られてきた。一方で、精神疾患の多様性が高いことからエビデンスが不足している領域も多く、臨床現場ではさまざまな工夫が必要であるが、工夫する力を育てる教育は不足している。また、向精神薬の開発の歴史、基礎となる薬理作用や定石となる治療ストラテジーを知った上で、新旧の治療薬を使いこなす経験値を積むと、新しい薬物療法の工夫を生み出すこつに繋がる。本シンポジウムは、臨床的なプロフェショナルを目指す、初学者から専門医まで幅広い医療者を対象とした、現在のガイドラインやエキスパートコンセンサスでは伝えきれないプラスαを伝えるために立案した。各領域のプロフェショナルの先生方(せん妄治療薬:順天堂大学 八田耕太郎、気分安定薬:大分大学 寺尾 岳、抗うつ薬とニューロモデュレーション:熊本大学 竹林 実、抗精神病薬とLAI:千葉大学 伊豫雅臣、クロザピン:山梨県立北病院 宮田量治)に講演頂き、全体および総合討論を通じて各演者の優れた経験値のみならず、工夫する力を育てる教育の場になればと考え企画した。