松本 洋輔 (岡山大学病院ジェンダーセンター)
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一般シンポジウム
一般シンポジウム20
性別不合/性別違和に対するガイドラインに準拠した診療:第5版に至る過程と今後の展望
Thu. Jun 20, 2024 1:25 PM - 3:25 PM K会場 (札幌コンベンションセンター 2F 206会議室)
司会:織田 裕行(医療法人桐葉会きじまこころクリニック),早馬 俊(医療法人南山会横浜メンタルクリニック戸塚)
メインコーディネーター:織田 裕行(医療法人桐葉会きじまこころクリニック)
オンデマンド配信対象外
「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」において、これまで医療チームを構築するうえで次のことが求められてきた。「十分な知識と経験を持った精神科医、形成外科医、泌尿器科医、産婦人科医などによって構成される」こと。そして、少なくともその中心メンバーは「日本精神神経学会の主催する(あるいは委託する)専門家研修会での研鑚を積んでいる」ことであった。今回の改訂によって、中心メンバーについては「GID 学会の認定医であることが求められる」ことになった。「GID学会認定医」は、2016 年3 月にGID 学会が認定を開始し、認定医研修(GID 学会エキスパート研修会)の受講・修了を受験資格要件の一つとしている。このように、より専門的な治療に携わる医師や専門職の養成は確立している。一方で、新たに性別不合/性別違和の診療に携わる者にも幅広く情報を提供する必要性は依然として失われておらず、本学会が研修の場を提供する体制を今後も継続して維持していく必要があると当委員会は考えている。本ワークショップは、この趣旨に沿って開催している。今回は、「性別不合に関する診断と治療のガイドライン」(第5 版)と名称を改めた新ガイドラインへの改訂作業のなかで、どのような点について検討が重ねられてきたかを含め、最前線で永きにわたり活躍されてきた講師に、精神科、婦人科、形成外科の各領域からご登壇頂く。精神科領域は、性別不合/ 性別違和に関する概念の歴史的変遷に加え、近年受診者が増加している小児期の対応について、新たなガイドラインに沿った診療手順を踏まえて松本洋輔先生にご講演頂く。中塚幹也先生には婦人科医の立場から二次性徴抑制療法を含むホルモン療法の実際と保険適用にむけた取り組みについて、難波祐三郎先生には形成外科医の立場から手術療法の実際と保険適用となるまでの取り組みと、保険適用後の受診者の動向の変化についてご講演頂く予定である。
中塚 幹也1,2,3 (1.岡山大学学術研究院保健学域, 2.岡山大学ジェンダークリニック, 3.岡山大学病院リプロダクションセンター)
難波 祐三郎 (岡山大学病院ジェンダーセンター)