The 120th Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

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一般シンポジウム

一般シンポジウム53
卒前から卒後へのシームレスな医学教育に精神医学が真に役立ちうるには

Fri. Jun 21, 2024 10:45 AM - 12:45 PM H会場 (札幌コンベンションセンター 2F 小ホール)

司会:笠井 清登(東京大学大学院医学系研究科精神医学),村井 俊哉(京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学))
メインコーディネーター:笠井 清登(東京大学大学院医学系研究科精神医学)
サブコーディネーター:村井 俊哉(京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学))

精神医学講座担当者会議からの応募です。医師の卒前・卒後教育における精神医学の教育の重要性に鑑み、各大学で実習期間が拡張傾向にあり、初期研修における再必修化もなされている。医学教育において行動科学・社会科学が重視される時代となり、これらと関係の極めて深い精神医学の役割はますます重要になってくると考えられる。たとえば、共同意思決定を含む意思決定支援、健康の社会的決定因(social determinants of health)、障害の社会モデル、多様性と包摂(ダイバーシティとインクルージョン)、アンティスティグマなどについて、理論のみならず、体験を通じて学びを深めるための場として、精神医学の卒前・卒後教育は欠かせない役割を果たしていくことが期待される。本シンポジウムでは、卒前~卒後までのシームレスな精神医学教育によるジェネラリスト育成について、全国の多様で先進的な取り組みを報告し、医学教育における精神医学の教育の推進や、ジェネラリスト育成において精神医学がどう真に貢献しうるか、学会として議論を深めていきたい。松坂は「医師養成プロセスの概観と精神医学へのニーズの考察」、里村は「医学教育カリキュラムにおけるダイバーシティとインクルージョン教育の導入」、須田は「ジェネラリスト育成のための精神医学教育―スティグマに対するセルフモニタリングー」、藤田は「卒前・卒後における精神医学教育をどう進めるか」、内野は「初期臨床研修における精神科研修の意義~アンケートから見えること~」についてそれぞれ話題提供する。

里村 嘉弘1,2, 金原 明子1,2, 長谷川 智恵1,2, 佐々木 理恵1,2, 高橋 優輔2,3, 宮本 有紀1,4, 大島 紀人5, 熊谷 晋一郎6,7, 宇野 晃人2, 熊倉 陽介2, 柳下 祥8, 笠井 清登1,2 (1.東京大学大学院医学系研究科・医学のダイバーシティ教育研究センター, 2.東京大学医学部附属病院精神神経科, 3.精神医学研究所附属東京武蔵野病院診療部, 4.東京大学大学院医学系研究科・精神看護学分野, 5.東京大学相談支援研究開発センター, 6.東京大学先端科学技術研究センター, 7.東京大学バリアフリー支援室, 8.東京大学大学院医学系研究科・構造生理学部門)