兼田 康宏 (岩城クリニック)
セッション情報
一般シンポジウム
一般シンポジウム72
認知機能障害の評価・介入研究の最前線: 患者のリカバリーを実現する多様なアプローチ
2024年6月21日(金) 15:40 〜 17:40 I会場 (札幌コンベンションセンター 2F 204会議室)
司会:中込 和幸(国立精神・神経医療研究センター),兼田 康宏(岩城クリニック)
メインコーディネーター:住吉 太幹( 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・予防精神医学研究部/国立高度専門医療研究センター医療研究連携推進本部)
サブコーディネーター:中込 和幸(国立精神・神経医療研究センター)
神経認知機能や社会認知機能の障害は、統合失調症、気分障害や発達障害などに共通して認められ、患者の社会機能的転帰を大きく左右する。認知機能障害への介入として、認知矯正療法をはじめとする認知リハビリテーションに関する報告が、これまで多くなされてきた。一方、ドラッグ・リポジショニングや低侵襲性脳刺激の認知機能増強作用が、メタ解析により検証され、cognitive enhancers の候補となる医薬品・医療機器を用いた介入法も精力的に探索されている。以上のような認知機能改善効果の精緻な検討には、科学的なコンセンサスを有し、かつ妥当性が検証された尺度の使用、およびそのような測定に精通した評価者の関与が強く推奨される。
本シンポジウムでは、精神疾患を対象とした認知機能の評価法、および心理社会的ならびに生物学的な介入法の最先端の話題を、各分野の第一線で活躍中の専門家(多職種)に紹介していただく。海外にも創出しうるエビデンスとともに、日常診療への実装を視野に入れた取組みや遠隔治療の可能性についても議論を深め、当事者・医療従事者への認知機能障害の啓発など、患者のリカバリー促進のための課題を参加者と共有したい。
(予定されている各演者の口演内容)
兼田:認知機能測定の動向と留意点
住吉:薬物による認知機能増強
芳賀:社会認知機能リハビリテーション
久保田:認知リハビリテーションと薬物療法の併用による認知機能増強
山田:経頭蓋直流刺激による認知機能増強
住吉 太幹1,2 (1.国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 児童・予防精神医学研究部, 2.国立高度専門医療研究センター医療研究連携推進本部)
芳賀 大輔 (ワンモア豊中/千里中央)
久保田 涼太郎 (国立精神神経医療研究センター病院司法精神診療部)
山田 悠至1, 住吉 太幹2 (1.国立精神・神経医療研究センター病院司法精神診療部, 2.国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・予防精神医学研究部)
中込 和幸 (国立精神・神経医療研究センター)