平山 貴敏1,2 (1.こころサポートクリニック心療内科・精神科・腫瘍精神科, 2.国立がん研究センター中央病院精神腫瘍科)
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一般シンポジウム
一般シンポジウム82
精神科リエゾン専門医の多様性:臨床からリサーチへ
Sat. Jun 22, 2024 8:30 AM - 10:30 AM F会場 (札幌コンベンションセンター 1F 107会議室)
司会:和田 健(広島市立広島市民病院精神科),齋藤 円(市立ひらかた病院精神科・緩和ケア科)
メインコーディネーター:和田 健(広島市立広島市民病院精神科)
サブコーディネーター:齋藤 円(市立ひらかた病院精神科・緩和ケア科)
本シンポジウムは、日本総合病院精神医学会の専門医制度委員会と若手委員会によるコラボレーション企画として提案するものである。「精神科リエゾン専門医」は精神科領域における学会認定サブスペシャルティ専門医となったが、より細かな専門領域に特化して精力的に臨床活動およびリサーチを行っている精神科医もあり、その内容は多様である。精神科リエゾンの臨床では、身体的問題と精神心理的問題とを同時並行的に評価し、理解および対応していく必要がある。個々の身体疾患には各々疾患としての特性や、臨床経過、治療状況などがあり、特有の精神心理的問題を呈する場合が知られている。しかしがら、これらのより細かな専門領域では、患者・家族のニーズに十分応えられるだけの精神科医の関与がなされていないのが現状である。必要な研修・経験を積んで、「精神科リエゾン専門医」となった後に、さまざまな疾患に関連した専門領域が活躍の場として存在し、臨床的ニーズも大きい現実を知ることは、若手精神科医にとって自らのキャリアプランを考える上で有用である。本シンポジウムでは、ほぼ確立されているまたは確立されつつある細かな専門領域として、サイコオンコロジー、周産期メンタルヘルス、サイコカーディオロジー、サイコネフロロジー、てんかんの領域で活躍中の5 名の演者に、日々の臨床活動やその魅力、あるいは苦労話、そしてリサーチへの展開、世界の趨勢などについて語っていただく。これらの多様性が「精神科リエゾン専門医」の魅力をさらに高める可能性を若手精神科医と共有し、彼らをエンカレッジすることでリエゾン精神医学の発展にも寄与したい。
須田 哲史 (国家公務員共済組合連合会立川病院精神神経科)
堀之内 徹1,2,3 (1.北海道大学病院精神科神経科, 2.YES-Japan(Young Epilepsy Section: 日本若手てんかん従事者部門), 3.JYPO(Japan Young Psychiatrists Organization: 認定NPO 日本若手精神科医の会))
伊藤 聡子 (東京女子医科大学精神医学講座)
松坂 雄亮1,2,3 (1.長崎県精神医療センター, 2.長崎大学大学院医歯薬学総合研究科精神神経科学, 3.岐阜大学大学院医学系研究科医療者教育学修士課程)
西村 勝治 (東京女子医科大学医学部精神医学講座)