The 120th Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

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一般シンポジウム

一般シンポジウム84
日本生物学的精神医学会との合同シンポジウム「若手のための生物学的精神医学」

Sat. Jun 22, 2024 8:30 AM - 10:30 AM H会場 (札幌コンベンションセンター 2F 小ホール)

司会:上野 修一(愛媛大学),中川 伸(山口大学大学院医学系研究科高次脳機能病態学講座)
メインコーディネーター:上野 修一(愛媛大学)
サブコーディネーター:中川 伸(山口大学大学院医学系研究科高次脳機能病態学講座)

1. 背景及び目的日本精神神経学会は、精神科の他学会と合同して精神医学の活性化に取り組んでおり、ここでは、日本生物学的精神医学会とのシンポジウムを企画した。日本生物学的精神医学会は、1979 年に立ち上げられ、45 年の歴史を持ち、精神神経分野の疾患を、心理社会的な側面としてだけでなく生物学的視点を加え、基礎医学から臨床医学までトランスレーショナルに捉え研究する者が集まる学会で、報告内容も、精神神経学分野における研究を、遺伝子からタンパク質までの分子生物学的な解析、脳波や事象関連電位などの生理学的解析、形態・機能画像での解析、住民に対するコホート研究などと幅広いのが特徴である。この合同シンポジウムでは、日本生物学的精神医学会の「若手研究者育成プログラム」で受賞した若手の精神科研究者の先生方に発表いただき、今後の精神医学を背負う若い世代の精神科医を育てる場としたいと考えた。2. シンポジウムで提示され議論される内容生物学的精神医学会では、2012 年より「若手研究者育成プログラム」を設けている。このプログラムでは、日本の精神医学研究の国際的プレゼンスを高め、将来の精神医学研究を背負う人材を発掘し育成するために、基本的に40 歳までの若い精神科医に対し、継続的に研究発表を奨励し5 名程度の奨励賞を付与し、毎年1 名の最優秀奨励賞を選んでいる。今回のシンポジウムでは、この若手奨励賞に応募し、Nature やScience 誌などの国際一流誌に採用された奨励賞受賞者の中から4 名の精神科医を選任し、研究内容を提示していただく。総合討論では、質疑応答後に、久住一郎前理事長に日本精神神経学会における精神医学研究の意味付けや、今後の精神医学の発展のために会員ができることについてまとめていただく。