The 120th Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

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一般シンポジウム

一般シンポジウム98
自殺未遂者ケアのいま

Sat. Jun 22, 2024 1:15 PM - 3:15 PM I会場 (札幌コンベンションセンター 2F 204会議室)

司会:川島 義高(明治大学文学部心理社会学科臨床心理学専攻),衞藤 暢明(福岡大学医学部精神医学教室)
メインコーディネーター:川島 義高(明治大学文学部心理社会学科臨床心理学専攻)
サブコーディネーター:衞藤 暢明(福岡大学医学部精神医学教室)

本シンポジウムは、精神科急性期あるいは一般救急医療を受療する数多の自殺未遂者の医療について最新の話題を提供し、臨床における困難領域について検討をするものである。自殺未遂者医療については、わが国の自殺対策施策を規定する「自殺総合対策大綱」(2007 年公表以後、5 年ごとに改訂)において、「自殺未遂者の再度の自殺企図を防ぐ」の課題のもと、常に喫緊重点施策として挙げられている。
本シンポジウムでは、これまで当学会学術総会で扱われることのなかった話題を選定し、新型コロナウイルス感染拡大状況下で問題とされながら明確化されてこなかった「新型コロナウイルスと自殺未遂者」の実状、近年、自殺未遂者の主要罹患精神疾患であることが明らかとなっている「適応障害」の自殺企図行動、そして、各地域で課題とされてきた「自殺未遂者医療に携わる医療機関と地域精神保健福祉行政との協働を如何に実現していけばよいのか」という3 つの課題を扱うこととし、これらの課題に実践的に取り組む精神科医と専門職者4 名が登壇し、来場される総会参加者と最新の情報を共有し、議論を深めていくこととする。本シンポジウムは、医学・医療から地域精神保健をも含むものであり、普段は個々に扱われている課題を俯瞰し、検討するまたとない機会となるものと期待される。

1. 新型コロナウイルスと自殺未遂者 [25 分] 衞藤 暢明
2. 適応障害と自殺企図行動 [25 分] 佐野 智章
3.ACTION-J 研究の地域展開 [25 分] 石橋 竜太朗
4. 救急医療と地域の協働実践のために精神保健福祉センターの果たす役割 [25 分] 政木 舞子
総合討論 [ 約20 分]

石橋 竜太朗1, 伊藤 侯輝2, 磯山 友幸3, 東谷 敬介2, 坪内 雅行3, 久住 一郎4, 鎌田 隼輔5, 河西 千秋1 (1.札幌医科大学医学部神経精神医学講座, 2.市立札幌病院精神科, 3.北海道医療センター精神科, 4.北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室, 5.札幌市精神保健福祉センター)