The 120th Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

Session information

ワークショップ

ワークショップ1
複雑事例を通して学ぶ自殺予防のエッセンシャルズ

Thu. Jun 20, 2024 10:00 AM - 12:40 PM L会場 (札幌コンベンションセンター 2F 207会議室)

司会:大塚 耕太郎(岩手医科大学医学部神経精神科学講座),河西 千秋(札幌医科大学医学部神経精神医学講座)
メインコーディネーター:大塚 耕太郎(岩手医科大学医学部神経精神科学講座)
サブコーディネーター:太刀川 弘和(筑波大学医学医療系災害・地域精神医学),成田 賢治(札幌医科大学医学部神経精神医学講座)

委員会:自殺予防に関する委員会
【事前申込制】オンデマンド配信対象外

本ワークショップは自殺予防委員会の企画により、メンタルへルス・ケアと自殺予防のための教育モジュール、10 Essentials(テン・エッセンシャルズ)を用いて、メンタルへルス不調者、ないしは精神疾患患者の自殺リスクの網羅的把握、自殺の切迫性の判断、そして、それらを踏まえた自殺リスクを有する患者に対する適切、かつ包括的な対応を習得することを目的としています。患者、あるいはメンタルヘルス不調者の自殺予防は、精神科医療の中でも最も重要であり、最も難易度の高いものです。自殺と精神疾患の関連は密接であり、自殺予防対策に関する法規、大綱等においても、精神科医の自殺予防対策への関与が強く求められていますが、医学・保健・福祉教育において卒前・卒後のいずれにおいても系統的に自殺予防学を学ぶ機会はほとんどなく、精神科医を含む保健福祉専門職の多くが自殺関連行動への対応について知識・技量の不足を自覚し、困難感を感じていることが調査により明らかにされています。当該研修会では、自殺リスクを抱える複雑事例について、自殺予防対策の専門家によるレクチャーが行われ、その上で、所定の教育モジュールを用いた系統的な症例検討をグループディスカッション方式で行います。2 時間半程度を見込んでいます。ファシリテーターは、実際に自殺予防医療に従事する多職種が務めます。専門家によるファシリテーションと双方向性学習により、受講者は自殺ハイリスク症例についてリスクアセスメントと問題解決アプローチの知識と技量を多様な観点から学び、習得することができます。なお、この研修プログラムは、全国の地域自殺対策で活用され、また、日本自殺予防学会総会と日本うつ病学会総会で実施され、当学会では毎年恒例となっており、毎回満席で高い満足感を得ています。