The 120th Annual Meeting of the Japanese Society of Psychiatry and Neurology

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ワークショップ

ワークショップ5
児童精神医学の作法と学び方:新たに児童精神医学を志す人のために

Fri. Jun 21, 2024 10:45 AM - 12:25 PM L会場 (札幌コンベンションセンター 2F 207会議室)

司会:岡田 俊(奈良県立医科大学精神医学講座),小野 和哉(聖マリアンナ医科大学神経精神医学教室)
メインコーディネーター:岡田 俊(奈良県立医科大学精神医学講座)
サブコーディネーター:小野 和哉(聖マリアンナ医科大学神経精神医学教室)

委員会:児童精神科医療研修委員会

児童精神科医療研修委員会では、児童精神医学を学ぼうとする若手医師、あるいは、児童精神学の知識を深めようとする精神科医を対象に研修の機会を提供することを活動の主軸においている。本ワークショップでは、このような委員会の趣旨に基づき、「児童精神医学の作法と学び方」と題する一連の研修を企画した。児童精神医学が精神医学と異なる点は、単に対象となる年代だけではない。その子どもがもつ特性に加えて、養育者をはじめとする生育環境や仲間関係、そこで経験する多様な出来事の中で、子どものこころや病理が育まれていく。子どもや養育者との面接、生育歴や病歴の聴取、心理検査など、多面的な情報を組み合わせながら子どものこころの姿を多面的に描き出していく。そのプロセスはまさに「関与しながらの観察」であり、医師とのかかわりのなかでより鮮明に描出されていくのであるし、そのプロセスも治療的といえよう。同時に、子どもへの治療が医療におけるかかわりのみではなく、教育や福祉など多面的な支えを活用することが肝要である。本ワークショップをとおして、児童精神医学の基本姿勢を学ぶことが出来るように企画した。

1 児童精神医学のマインドとは何か -児童精神医学のルーツを踏まえて-
  小野 和哉(聖マリアンナ医科大学)
2 児童精神科初回面接のコツ ―子どもを知り、親を安心させる―
  舩渡川 智之(東邦大学)
3 児童症例適正診断のコツ ―様々な情報や所見から事例を多面的に解き明かす―
  斉藤 まなぶ(弘前大学)
4 上手な連携スタイルの作り方 ―多職種連携と地域連携を活用する―
  大重 耕三(岡山県精神科医療センター)