[HT-2-1] 心血管理学療法に必要な臨床指標とその意義 病歴・検査所見・身体所見について
心血管疾患患者に対する理学療法において効果的な介入を実施するためには,病態評価に基づいたリスク管理と適切な介入方策の選択が重要である。近年では,重症疾患患者の救命率向上に伴う早期理学療法介入への期待の高まりから,急性期のハイリスクな患者に対して理学療法を実践する機会も増えており,我々理学療法士にも医師や看護師などと同様に病態を把握する能力が求められている。具体的には,患者の病歴や,検査所見,身体所見などの臨床指標を系統的に解釈・統合していくことが必要となるが,そのためには各臨床指標の意義をそのエビデンスと共に理解しておく必要がある。また,理学療法介入の主たる目的は患者の機能的予後を改善することであり,リスク管理のための病態評価のみでなく,機能予後の予測や介入方策の選択に必要な身体機能評価を適切に実施することも重要である。
本ワークションプでは,主に急性期を中心に,心血管理学療法において必要となる臨床指標をエビデンスと共に紹介し,その解釈方法ならびに今後の課題を検討したいと思う。
本ワークションプでは,主に急性期を中心に,心血管理学療法において必要となる臨床指標をエビデンスと共に紹介し,その解釈方法ならびに今後の課題を検討したいと思う。