[HT-2-3] 運動機能・運動耐容能
加齢に伴い罹患率が急増する心血管疾患は,理学療法士が遭遇するcommon diseaseの代表的疾患となっており,今後も持続的に増加することが予想されている。心血管疾患は,目に見えない疾患であるが,十分なリスク管理のもとで効果的な理学療法介入を行えば,機能予後の改善ばかりではなく生命予後をも改善する成果が期待できる。
運動機能と運動耐容能は,数多くの指標によって評価されているが,日常診療の中で信頼性の高い評価指標を用いて介入の効果判定をすることは,治療者と患者の双方にとって有益である。さらに,運動機能と運動耐容能は,それ自体がADL,QOL,および生命予後の規定因子であるため,その評価によってリスクの層別化をすることは理学療法士の果たすべき役割と言える。故に,心血管理学療法を行う上では,①臨床現場で評価可能な代表的臨床指標とその測定方法,②予後予測に有用なカットオフ値とその臨床的意義,③臨床的に重要な変化量を知っておくことが重要である。これらの知識は,日常診療において必要とされるばかりではなく,研究を行い,その成果を世界に発信していくためには必要不可欠である。
本ワークショップにおいては,最近の心血管領域の研究を踏まえ,エビデンスの蓄積されている代表的な指標についてお話したい。参加者の皆様に役立つ内容となれば幸いである。
運動機能と運動耐容能は,数多くの指標によって評価されているが,日常診療の中で信頼性の高い評価指標を用いて介入の効果判定をすることは,治療者と患者の双方にとって有益である。さらに,運動機能と運動耐容能は,それ自体がADL,QOL,および生命予後の規定因子であるため,その評価によってリスクの層別化をすることは理学療法士の果たすべき役割と言える。故に,心血管理学療法を行う上では,①臨床現場で評価可能な代表的臨床指標とその測定方法,②予後予測に有用なカットオフ値とその臨床的意義,③臨床的に重要な変化量を知っておくことが重要である。これらの知識は,日常診療において必要とされるばかりではなく,研究を行い,その成果を世界に発信していくためには必要不可欠である。
本ワークショップにおいては,最近の心血管領域の研究を踏まえ,エビデンスの蓄積されている代表的な指標についてお話したい。参加者の皆様に役立つ内容となれば幸いである。