[HT-4] 心大血管リハビリテーションを繋ぐ~What should we do as young practitioners~
“Evidence based medicine”は1990年代に欧米で提唱され,本邦でも1995年頃からこの言葉が広まってきた。Evidenceの象徴としては診療ガイドラインがあり,Evidence Levelに基づいた推奨レベルの提示により,治療介入を立案の際には重要となる。しかしガイドラインやEvidenceをしっかり解釈した上でどのように臨床に応用するのかが最も重要なる。また臨床データからEvidenceを蓄積しガイドラインに反映し重要となる。したがって,臨床では常に“Guideline to Bedside”や“Bedside to Guideline”を継続するにより,新しい臨床を創造していくことが必要となる。特に我々Young Practitionersが担う役割は,これまでの流れを受け継ぎ,次の世代へ繋げていくことになる。具体的に担うべきことは,豊富な臨床経験を積むことと経験を提示していく作業を遂行し続けることになると思われるが,このデータを提示する方法論として臨床研究があり,研究デザインを理解するところから始まる。
上記の観点で心大血理学療法の現状を見ると,本邦では治療技術の進歩や人口動態の高齢化に伴い高齢心不全患者が急増することが予想されている。特に高齢者のトピックである「サルコペニア」や「フレイル」は当分野でも重要なテーマであり,対策方法の立案が急務となっている。しかし,この集団の特徴は以前の研究では除外されていた集団であったことから,現状のガイドラインでは高齢患者に対するEvidenceは確立されていない。ではこのテーマに対してどのように検討すべきか。研究となるとランダム化比較試験に代表される介入研究が花形のように思われるが,その背景には観察研究で実態を把握し,仮説を立証する必要がある。この仮説を立証するために日々の臨床を基盤としたデータの蓄積が重要となる。
本講演では,臨床や研究においてYoung Practitionersとして実施すべきこと,担うべきことを,これまでの経験を踏まえてまとめてみたいと思う。
上記の観点で心大血理学療法の現状を見ると,本邦では治療技術の進歩や人口動態の高齢化に伴い高齢心不全患者が急増することが予想されている。特に高齢者のトピックである「サルコペニア」や「フレイル」は当分野でも重要なテーマであり,対策方法の立案が急務となっている。しかし,この集団の特徴は以前の研究では除外されていた集団であったことから,現状のガイドラインでは高齢患者に対するEvidenceは確立されていない。ではこのテーマに対してどのように検討すべきか。研究となるとランダム化比較試験に代表される介入研究が花形のように思われるが,その背景には観察研究で実態を把握し,仮説を立証する必要がある。この仮説を立証するために日々の臨床を基盤としたデータの蓄積が重要となる。
本講演では,臨床や研究においてYoung Practitionersとして実施すべきこと,担うべきことを,これまでの経験を踏まえてまとめてみたいと思う。