[JS-2] 理学療法士の学術活動推進
日本理学療法士学会(協会)は日本学術会議に登録された協力学術研究団体であり,現在,会員数10万人を超える大きな学術団体に発展しました。学術大会も今回で52回を数え,1,700題を超える研究発表が行われます。一方で,理学療法士の質の低下や,理学療法そのもののエビデンスの乏しさが指摘されており,我々は利用者の期待に応えられる科学的な理学療法を提供できているのか,会員規模に見合う学術的発展を遂げたのだろうか,と問わなければならないと思います。
理学療法のさらなる学術発展には,理学療法士の一人ひとりが,自分も理学療法研究の担い手の一人であると自覚することがその第一歩ではないかと考えます。理学療法研究,特に臨床研究の中心となるべきは,日々対象者と向かい合っている臨床現場の理学療法士だと思います。取り組むべき課題も,それを解決する治療のヒントも全て臨床現場に「埋まって」います。臨床の理学療法士は,それを発見し,掘り起し,確かめ,その成果を発信できる可能性を持っています。
ところが,日々多忙な臨床現場では,研究と言われても時間がなく,さらに研究機器も資金もなく,情報も乏しく,とても研究ができる状況ではないとの反論が返ってくるように思います。しかし,一本の関節角度計,一つのストップウォッチ,一つのテープメジャーでもできる研究はあると思います。つまり,必要なのは臨床研究の感性を持ち,臨床実践者であるとともに臨床科学者であろうとする意志を持った人材ではないかと思います。
この思いから,本学術大会の大会全体に共通するテーマを『理学療法士の学術活動推進』とし,「臨床で学術活動をどのように実践するのか」との視点でその方策を検討したいと考えます。この学術大会が契機となり,特に臨床現場における若年層の理学療法士が積極的に学術活動,臨床研究活動に取組み,日本理学療法士学会の学術水準が向上することを願っています。
理学療法のさらなる学術発展には,理学療法士の一人ひとりが,自分も理学療法研究の担い手の一人であると自覚することがその第一歩ではないかと考えます。理学療法研究,特に臨床研究の中心となるべきは,日々対象者と向かい合っている臨床現場の理学療法士だと思います。取り組むべき課題も,それを解決する治療のヒントも全て臨床現場に「埋まって」います。臨床の理学療法士は,それを発見し,掘り起し,確かめ,その成果を発信できる可能性を持っています。
ところが,日々多忙な臨床現場では,研究と言われても時間がなく,さらに研究機器も資金もなく,情報も乏しく,とても研究ができる状況ではないとの反論が返ってくるように思います。しかし,一本の関節角度計,一つのストップウォッチ,一つのテープメジャーでもできる研究はあると思います。つまり,必要なのは臨床研究の感性を持ち,臨床実践者であるとともに臨床科学者であろうとする意志を持った人材ではないかと思います。
この思いから,本学術大会の大会全体に共通するテーマを『理学療法士の学術活動推進』とし,「臨床で学術活動をどのように実践するのか」との視点でその方策を検討したいと考えます。この学術大会が契機となり,特に臨床現場における若年層の理学療法士が積極的に学術活動,臨床研究活動に取組み,日本理学療法士学会の学術水準が向上することを願っています。