[JS-9-1] 海外留学と女性のライフスタイル
グローバル化時代の今,日本の医療・福祉分野においてもグローバル・ダイバースな人材の需要が高まっています。文部科学省もグローバル人材の育成に力を入れる教育方針を掲げ,それに伴い,理学療法士養成校でも国際的な教育の充実をめざす大学が増えています。海外留学は,語学力や知識・技術を養うだけでなく,その国の文化に触れ,人との出会い・交流を通し,グローバルやダイバースな考え方やその経験を通し,人間力を高めてくれます。このような海外留学は,グローバル化社会で仕事をしていく上で貴重な経験です。
海外での生活や移住,就職を思い描いている女性理学療法士は多いと思います。しかし,言葉の壁や費用,国外にでると理学療法士として就労できないことから,海外へ進出することをあきらめる女性は少なくありません。また,アメリカやヨーロッパと日本の理学療法士養成校では教育内容や単位数などが異なるため,学部生レベルでの留学は難しく,卒業後いったん就職してしまうと『海外へ行く』ことからさえ遠のいてしまうことは多いのではないでしょうか。更に,女性は,出産・育児というライフスタイルがあります。海外留学・キャリアアップなど自分の夢を追いつつも,結婚・出産・育児という現実との狭間で,どちらか一方をあきらめてしまう女性も多いと思われます。しかし,少子化問題が重要視される近年,結婚や子育てより仕事やキャリアを重要視する女性は増加傾向にあり,現に,医療福祉系の女性研究員の割合は,20年前と比べ2倍近く増え,平成25年では研究者全体の14.4%を占めているようです。
本シンポジウムでは,私のオーストラリアでの大学院留学の経験をもとに,女性のライフスタイルにおける海外留学・キャリアの位置づけについて紹介し,更に,国際的な健康問題に対する女性医療従事者・研究者のニーズについて議論することで,女性の更なる活躍の場を模索したいと考えています。
海外での生活や移住,就職を思い描いている女性理学療法士は多いと思います。しかし,言葉の壁や費用,国外にでると理学療法士として就労できないことから,海外へ進出することをあきらめる女性は少なくありません。また,アメリカやヨーロッパと日本の理学療法士養成校では教育内容や単位数などが異なるため,学部生レベルでの留学は難しく,卒業後いったん就職してしまうと『海外へ行く』ことからさえ遠のいてしまうことは多いのではないでしょうか。更に,女性は,出産・育児というライフスタイルがあります。海外留学・キャリアアップなど自分の夢を追いつつも,結婚・出産・育児という現実との狭間で,どちらか一方をあきらめてしまう女性も多いと思われます。しかし,少子化問題が重要視される近年,結婚や子育てより仕事やキャリアを重要視する女性は増加傾向にあり,現に,医療福祉系の女性研究員の割合は,20年前と比べ2倍近く増え,平成25年では研究者全体の14.4%を占めているようです。
本シンポジウムでは,私のオーストラリアでの大学院留学の経験をもとに,女性のライフスタイルにおける海外留学・キャリアの位置づけについて紹介し,更に,国際的な健康問題に対する女性医療従事者・研究者のニーズについて議論することで,女性の更なる活躍の場を模索したいと考えています。