[SG-7-1] 栄養・嚥下理学療法が目指すところ
栄養・嚥下理学療法部門は,2016年に6名の運営幹事で発足した。栄養と嚥下は密接な関係にあるが,栄養理学療法と嚥下理学療法は異なる専門性を有している。これからの理学療法は,加齢・侵襲・廃用によって生じる栄養のリスクを管理し,加齢・神経疾患・頸部障害によって生じる嚥下障害にきちんと対応するための知識と技術が基本として必要になる。したがって,高齢者やリハビリテーション対象者に生じやすい低栄養や脱水,誤嚥性肺炎などのリスクを回避するための知識と技術を整理し,栄養状態に応じた運動療法や嚥下運動阻害因子に対する嚥下運動療法が基礎的理学療法の一つとして確立され普及し,エビデンスを確立していくことが栄養・嚥下理学療法部門の務めであると考える。
最初に取り組むべきは,栄養・嚥下理学療法に関する知識・技術の普及と症例報告の蓄積である。そのためにも効果判定のための帰結評価に何を用いるべきか検討し,エビデンス構築に繋げていく準備をする必要がある。その過程を通して,生涯学習機構と連携して栄養・嚥下認定理学療法士の養成を行い,臨床現場における多職種連携の中での理学療法士の位置づけを明確にしていくことも大切である。
栄養理学療法としては,バイタルサインとしての栄養状態の評価,一日の活動及び運動療法の消費エネルギーの算定,運動と栄養摂取のバランスおよび補助栄養の必要性,栄養状態に見合った適切な運動療法の実施による骨粗鬆症・サルコペニア・フレイル予防などの役割が重要と考えている。また,消化・吸収機能としての体質および腸管活動の重要性にも注目したい。
嚥下理学療法としては,運動学からみた嚥下運動障害に対する嚥下運動機能評価と嚥下運動阻害因子の評価を行い,全身活動性,姿勢,呼吸,頸部筋緊張,嚥下筋活動に対する運動療法を構築することが重要であると考えている。また,誤嚥性肺炎の予防にも注目していきたい。
最初に取り組むべきは,栄養・嚥下理学療法に関する知識・技術の普及と症例報告の蓄積である。そのためにも効果判定のための帰結評価に何を用いるべきか検討し,エビデンス構築に繋げていく準備をする必要がある。その過程を通して,生涯学習機構と連携して栄養・嚥下認定理学療法士の養成を行い,臨床現場における多職種連携の中での理学療法士の位置づけを明確にしていくことも大切である。
栄養理学療法としては,バイタルサインとしての栄養状態の評価,一日の活動及び運動療法の消費エネルギーの算定,運動と栄養摂取のバランスおよび補助栄養の必要性,栄養状態に見合った適切な運動療法の実施による骨粗鬆症・サルコペニア・フレイル予防などの役割が重要と考えている。また,消化・吸収機能としての体質および腸管活動の重要性にも注目したい。
嚥下理学療法としては,運動学からみた嚥下運動障害に対する嚥下運動機能評価と嚥下運動阻害因子の評価を行い,全身活動性,姿勢,呼吸,頸部筋緊張,嚥下筋活動に対する運動療法を構築することが重要であると考えている。また,誤嚥性肺炎の予防にも注目していきたい。