第6回日本地域理学療法学会学術大会

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一般口述

社会参加

[O] 一般口述6

Sat. Dec 14, 2019 3:20 PM - 4:20 PM Room3 (East Building 2nd floor, Middle Conference Room)

座長:細井 俊希(埼玉医科大学 保健医療学部理学療法学科)

[O-035] ショッピングモール内出店における弊社リハビリテーション事業の可能性

*林田 昂志朗1 (1. 株式会社SHIFT)

Keywords:インフラ強化、多店舗展開、顧客ニーズ多様化

【はじめに・目的】
弊社は、大型ショッピングモール内でリハビリテーション事業を展開している。昨今の商業施設は大型化が進む中で、販促強化の観点のみならず幅広い年代をターゲットとした地域顧客の生活をデザインする「街」としてのコミュニティ強化や社会インフラとしての機能を高めている。ショッピングモール内で展開する弊社事業紹介と、見えてきた今後の事業可能性をここに報告する。
【事業内容】
弊社事業内容は、介護保険事業として歩行に特化したリハ専門通所介護事業、日常生活支援総合事業を展開。保険外サービス事業として脳卒中患者の医療機関退院後の新たな選択肢となる脳梗塞リハビリテーション事業、ボディメイクやメンテナンスに特化したパーソナルトレーニング事業を運営している。
【考察】
昨今のショッピングモールの動向といえば、施設巨大化と顧客ニーズに対応するためのサービス多様化、公共的機能の拡充によりファミリー世代のみならずシニア世代まで幅広く商圏の深耕を図っている。またSNS等を駆使した集客力強化も相まって、デザインや機能、事業可能性などの多くの側面でマッチする有力なサービス専門店を誘致し厳選することが可能である。近年、専門分野としてヘルスケアやウェルネス機能の付加を目的とする施設が多数であり、多様化する顧客ニーズに応えるための「地域密着性」や「地域コミュニティ強化」を図っている。
【結論】
顧客シェア獲得のための地域に根ざした機能拡充を進めるショッピングモールと協業することにより、弊社事業による地域アプローチ強化を図ることができる。ヘルスケア・ウェルネス部門として、フィットネスやジムのみならずデイサービスや保険外リハビリ施設などの医療介護の機能も求められているが、弊社は施設デザイン性の高さやおもてなしなどのサービスマインドの高さを強みとしており、現代のショッピングモールにはマッチングしているのではないかと考える。さらに今後は、系列店への多店舗展開の可能性も高まり、県内外への事業エリアの拡大とそれによる一般認知度アップや事業イメージアップも期待される。これにより、従来は医療介護施設にて主に提供されていた専門性の高いサービスがより顧客の手元に届きやすくなることもメリットとなり、リハビリテーションサービスそのものの価値の高まりや、有用性の高さもより地域浸透していくのではないかと考える。弊社は、中長期的構想の中でショッピングモール出店によるメリットを活かしながら、国の求める地域包括ケアシステムのひとつのモデルを構築・発信し、また、他サービスとの共存による新たな事業可能性を模索していきたい。

【倫理的配慮、説明と同意】
本発表にあたり、プライバシー保護に配慮し対象者に同意を得て当施設倫理委員会の承認を得た。また、本発表に関連して開示すべき利益相反関係にある企業等はない。