第6回日本地域理学療法学会学術大会

Presentation information

ポスター

ポスター1

[P] ポスター1

Sat. Dec 14, 2019 3:20 PM - 4:20 PM Poster venue (East Building 3rd floor, D Conference Room)

[P-04] 第12回及び第13回日光杉並木マラソン大会への日光リハビリネットワークと行政の取り組み
第12回大会の結果からストレッチ教室を改善して行った第13回大会実践報告

*早間 雄貴1、鴇 威典2、松本 拓郎2、佐藤 和幸3、河原崎 慎也4、君嶋 綾5、福田 瑞恵5、佐藤 春香5、矢嶋 俊一5、中口 和彦5 (1. 地域医療振興協会 日光市民病院、2. 明倫会 今市病院、3. 明倫会 日光野口病院、4. 矢尾板記念会 介護老人保健施設今市Lケアセンター、5. 英静会 介護老人保健施設ヴィラフォーレスタ(森の家))

Keywords:スポーツ、障害予防、地域連携

【はじめに・目的】 A市内の病院や施設に勤務するリハビリテーション職で構成された職能団体の会員が,2㎞~10㎞の種目で6歳~84歳の選手2865名が参加した第12回日光杉並木マラソン大会(以下,第12回大会)にて,ゴール後のストレッチ教室(以下,教室)を実施した。第12回大会終了後に参加スタッフへのアンケート結果から問題点を抽出し,大会実行委員会と連携して改善を行い,2823名が参加した第13回日光杉並木マラソン大会(以下,第13回大会)ではスタート前に教室を実施したので,報告する。
【方法】 第12回大会のゴール後に教室を開催した。場内アナウンスや看板の設置し,選手への周知を行い,教室への参加を促した。しかし,疲労等の理由により選手の方々の教室への消極的な反応も多かった。スタッフは直接選手の方々へ声かけ等を行い,教室を実施した。選手へ声をかけるスタッフの人数が多くなる事により,ストレッチを指導するスタッフが少なくなる時間帯もあった。第12回大会に参加したスタッフへのアンケート調査結果では,選手へ声かけをする為のメガホンや拡声器が必要等の意見も多かった。アンケート調査結果から大会実行委員会と協議を行った。大会実行委員会からの助言もあり第13回大会では,体調管理や怪我等の予防を目的に選手の身体に対する意識が高い状態や開会式に選手が集まっている環境等を考え,スタート前に教室を実施した。また,第12回大会と同様にストレッチの内容は股関節周囲の伸張を軸におき,主に臥位姿勢で行った。教室の会場も開会式会場の近くに設置した。
【結果】 第12回大会と比べ第13回大会では,開会式終了直後に場内アナウンスを行った事もあり,第13回大会終了後のスタッフ会議で,選手への声かけに関する意見は特になかった。しかし,教室をスタート前に変更したがストレッチの内容は変更しなかった為,スタート前に選手が靴を脱ぐ事を嫌う選手もおり,臥位姿勢が中心では教室への参加を諦める選手もいたとの情報があった。また,教室は第12回大会と同様に,個別・小集団・集団と臨機応変に対応した為,教室への選手の参加人数が把握出来ないと意見があった。
【結論】 第12回大会での選手に声かけをしなければならない問題は,大会実行委員会からの助言もあり概ね改善出来たと考える。しかし,第13回大会での選手やスタッフからの情報により新たな検討事項が挙がった。第14回日光杉並木マラソン大会では,スタート前に教室を行い,従来の臥位姿勢を中心としたストレッチと,靴を脱がずに行う立位姿勢を中心としたストレッチの2種類を用意し,選手の教室への参加人数を把握出来る様に改善する必要がある。今後もリハビリテーション職が,地域の発展やスポーツに参加する選手への安全管理等に貢献出来る様に,より良いサポート活動となる為の改善が必要であると考える。

【倫理的配慮、説明と同意】
日光杉並木マラソン大会実行委員会,日光杉並木マラソン大会事務局,及び日光リハビリネットワークより許可を得て,個人が特定出来ないよう情報も配慮した。