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[P-22] 地域リハビリテーション活動支援事業「地域deげんき講座」について

*阪東 美可子¹ (1. 宇治市福祉サービス公社)

Keywords:地域活動、地域リハビリテーション活動支援事業、介護予防

【はじめに・目的】高齢者が動きづらさを感じられた時、地域に介護予防事業や窓口等を知っておられるリーダーを含んだグループが存在する事が重要である。宇治市福祉サービス公社では、昨年まで地域グループに対する介護予防の出張講座を独自事業として取り組んできたが、今年度より地域リハビリテーション活動支援事業「地域deげんき講座」として啓発範囲を拡大し取り組んでいる。地域グループにリハビリテーション専門職が関わる事により、役割・生きがいのある居場所として継続できるよう、支援した結果を報告する。
【方法】宇治市内の登録（予定）１０名以上のグループで、半数が６５歳以上である地域サロン等に、１～２時間の介護予防の出張講座を行う。内容については地域グループの要望に合わせて行う。転倒予防やロコモティブシンドローム予防、脳活性化等、介護予防的な講話とストレッチ・筋トレやレクリエーション等実践的な内容含み、意見交換を行う事とする。派遣前に地域グループリーダーと打ち合わせを行い、目的に合わせて理学療法士、作業療法士、または看護師を派遣する。実施後、各グループにアンケート調査を行う。また、随時相談対応を行いフォローの必要なグループには再訪問を行う。また、グループ同士の情報交換が出来るよう対象地域グループの連絡会を行う。
【結果】介護予防の意味や効果（体力の維持や運動方法の意味など）を同時にお伝えし意見交換した事で、グループでの運動・活動が継続しやすくなり、地域でのつながりが拡がり、地域活動を深めていただく機会となった。月３～４グループの依頼をいただき、介護予防事業とのつながりを持ちながら、必要時に相談出来るよう窓口の周知を行った。
【結論】介護予防事業等により運動を一定期間行った結果、体力の向上や交流の拡がりから自信がつき、地域活動等に関心を持たれる方は少なくない。ただ実際的な行動変容と活動の定着において、関心の継続が難しい場合が多いと感じる。支援によっては地域力につながる人材であり、そのような方が一歩を踏み出す手助けを行えるグループが地域に多く存在する事、または活動し続けられる事が重要である。本事業はそのようなグループの支援を行う事で、動きづらい方や閉じこもりがちな方が活動しやすい地域作りを応援するものである。

【倫理的配慮、説明と同意】
本研究内容は、目的等について対象地域グループに口頭で説明を行い、同意を得た調査内容である事を報告いたします。個人情報の保護についても口頭で説明を行い、同意を得ております。また本演題応募において、利益相反が無い状態である事を併せて申告いたします。