[P-62] 男性の参加を促す一般介護予防事業の取り組み報告
Keywords:地域協働、地域資源、一般介護予防事業
【はじめに・目的】
男性は介護予防事業の参加が少ないと言われている。今回,男性が通い易い一般介護予防事業として「筋力強化をテーマとした男性向けサロン」(以下,事業)を実践した。本研究は1.男性が参加しやすい事業かどうか,2.介護予防として必要な対象者が参加しているかどうか,3.参加者の予防の取り組みとして変化を明らかにすることを目的とした。
【方法】
平成30年10月から平成31年3月に計12回実施した本事業に参加した53名に対して,ロコモトレーニング,筋力強化を目的としたチューブを使用した運動指導を実施した。検討項目として男性の参加率,対象者の運動機能評価として初回参加時にロコモ25,2ステップテストの評価を実施した。予防としての意識の変化として,複数回参加者に対してアンケートを行った。アンケートの内容は問1(健康意識):事業に参加して健康意識が変わったか,問2(自主性):事業で指導を受けたロコモトレーニングを自主的に取り組めているか,問3(継続性):ロコモトレーニングが継続的に行えるかとした。回答はとても思う、少し思う、あまり思わない、全く思わないの4尺度で実施した。
【結果】
参加者は53名の男女比は男性53%,女性47%であった。延べ参加者数は240名で男性58%,女性42 %であった。運動機能評価が実施可能な参加者は52名であった。ロコモ25と2ステップテストの結果はロコモ度Ⅰの可能性がある対象者が16名,ロコモ度Ⅱの可能性がある20名であった。
アンケート回答者は17名のうち有効回答数が15名であった。アンケート結果は問1の結果はとても思う:40%,少し思う:40%,あまり思わない:0%,全く思わない20%であった。問2の結果はとても思う:41%,少し思う:47%,あまり思わない:12%,全く思わない0%であった。
問3の結果はとても思う:53%,少し思う:41%,あまり思わない:6%,全く思わない0%であった。
【結論】
男女の参加比率は市内8か所で行われている同類の事業で,男性参加率が12%であった。それと比較し,本事業の男性比率は高い割合となった。大久保らは「茶会やふれあいサロン系」の内容は男性が少ないと報告している。今回,「筋力強化、男性向け」の内容が男性の興味を引き参加に繋がったと考える。 運動機能評価結果からロコモ度1または2の可能性がある参加者が70%であった。移動能力の低下が疑われる対象者が多いことやアンケート結果から事業に参加しての健康意識,自主性,継続性は高いことから本事業は男性が参加し易い,予防活動の場になると考える。
【倫理的配慮、説明と同意】
ヘルシンキ宣言に基づき,対象者にはプライバシーおよび個人儒法保護,研究内容の説明,研究の参加撤回について十分に説明し,同意を得た。
男性は介護予防事業の参加が少ないと言われている。今回,男性が通い易い一般介護予防事業として「筋力強化をテーマとした男性向けサロン」(以下,事業)を実践した。本研究は1.男性が参加しやすい事業かどうか,2.介護予防として必要な対象者が参加しているかどうか,3.参加者の予防の取り組みとして変化を明らかにすることを目的とした。
【方法】
平成30年10月から平成31年3月に計12回実施した本事業に参加した53名に対して,ロコモトレーニング,筋力強化を目的としたチューブを使用した運動指導を実施した。検討項目として男性の参加率,対象者の運動機能評価として初回参加時にロコモ25,2ステップテストの評価を実施した。予防としての意識の変化として,複数回参加者に対してアンケートを行った。アンケートの内容は問1(健康意識):事業に参加して健康意識が変わったか,問2(自主性):事業で指導を受けたロコモトレーニングを自主的に取り組めているか,問3(継続性):ロコモトレーニングが継続的に行えるかとした。回答はとても思う、少し思う、あまり思わない、全く思わないの4尺度で実施した。
【結果】
参加者は53名の男女比は男性53%,女性47%であった。延べ参加者数は240名で男性58%,女性42 %であった。運動機能評価が実施可能な参加者は52名であった。ロコモ25と2ステップテストの結果はロコモ度Ⅰの可能性がある対象者が16名,ロコモ度Ⅱの可能性がある20名であった。
アンケート回答者は17名のうち有効回答数が15名であった。アンケート結果は問1の結果はとても思う:40%,少し思う:40%,あまり思わない:0%,全く思わない20%であった。問2の結果はとても思う:41%,少し思う:47%,あまり思わない:12%,全く思わない0%であった。
問3の結果はとても思う:53%,少し思う:41%,あまり思わない:6%,全く思わない0%であった。
【結論】
男女の参加比率は市内8か所で行われている同類の事業で,男性参加率が12%であった。それと比較し,本事業の男性比率は高い割合となった。大久保らは「茶会やふれあいサロン系」の内容は男性が少ないと報告している。今回,「筋力強化、男性向け」の内容が男性の興味を引き参加に繋がったと考える。 運動機能評価結果からロコモ度1または2の可能性がある参加者が70%であった。移動能力の低下が疑われる対象者が多いことやアンケート結果から事業に参加しての健康意識,自主性,継続性は高いことから本事業は男性が参加し易い,予防活動の場になると考える。
【倫理的配慮、説明と同意】
ヘルシンキ宣言に基づき,対象者にはプライバシーおよび個人儒法保護,研究内容の説明,研究の参加撤回について十分に説明し,同意を得た。