第6回日本地域理学療法学会学術大会

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ポスター

ポスター4

[P] ポスター4

Sun. Dec 15, 2019 1:40 PM - 2:40 PM Poster venue (East Building 3rd floor, D Conference Room)

[P-89] 理学療法士として地域リハビリテーション事業獲得のための活動事例報告(第2報)
-行政との関わりを通じて-

*神田 勝利1、宇都 良大2、野沢 尚来3 (1. 鹿児島第一医療リハビリ専門学校、2. 霧島市立医師会医療センター、3. からだづくりジム ノザワ)

Keywords:事業獲得、行政との関わり、事業活動内容

【はじめに】
我々は市行政と関わりを持ち,平成28年度より介護予防活動参入を図り,その経緯と今後の方向性を第1報で報告した(平成29年度日本地域理学療法フォーラム).平成30年度からは,地域リハビリテーション事業獲得,その他の活動を得ることができた.今回その経緯,地域リハビリテーション活動事例内容を報告する.

【方法】
【平成28年度 活動内容】平成28年2月霧島市長寿・障害福祉課の窓口に問い合わせ,6月すこやか保健センター所長にサロン事業の提案書を提出,8月長寿・障害福祉課課長や保健師を紹介され,9月県職員・市職員と他市のモデル事業を視察,翌年1月モデル事業一時保留となる.その後も霧島市役所に伺い霧島市行政担当者,地域包括支援センター担当者との意見交換を行い,次年度より以下の事業獲得・依頼・活動を実施することになった.
【平成29年度の事業獲得・活動内容】学術的取り組み:第1回研修会【ロコモティブシンドロームについて】,霧島市国分総合福祉センターで介護支援専門員に向け出前講座,霧島市健康福祉祭り参加,ご当地体操(茶わん虫体操)作成,地域ケア会議(モデル事業)出席.
【結果】
【平成30年度の事業獲得・活動内容】
学術的取り組み:第1回研修会【糖尿病の運動療法について】講師 理学療法士
参加職種:PT・OT・ST・保健師・看護師・支援相談員等
第2回研修会【オーラルフレイルについて】講師 言語聴覚士
学会発表
【地域リハビリテーション活動支援事業】
きりしま元気一番講座(ころばん体操・体力測定・骨盤底筋群の3講座 講師派遣 計20回),地域ケア会議出席,特定保健指導運動個別相談(80回),霧島市高齢者施策委員会委員推薦,霧島市健康福祉祭り参加,霧島市行政担当者,地域包括支援センター担当者との意見・情報交換
平成29.2近隣の介護予防推進リーダー取得者と会議を重ね,同年10月に合計16名で「霧島どんサポートの会」を設立,行政担当者含めた多職種・機関との連携やネットワーク構築を図り,これまでに研修会開催や介護予防事業を実施してきたが,その後も代表者が霧島市行政担当者との話し合いや意見交換など定期的に実施し,理学療法士の専門性の説明などを行い,職種の理解をしていただき次年度より様々な事業の依頼があった.
【結論】
前回の報告で当会に期待されている事は,体操指導と効果の説明,運動機能評価や効果判定,各種研修会の講師,地域ケア会議での助言であると述べたが,介護予防推進と自立支援に資する取り組みを推進していく為に,更なる行政連携や他職種との協働の結果,様々な事業の依頼・獲得ができたと考える.また行政より連絡があった際は,日程調整など図り,なるべく多く伺ったことが今回の事業獲得に至ったのではないかと考える.最後に2019年4月より市行政,理学・作業・言語聴覚士3職種連携での活動を実施中である.

【倫理的配慮、説明と同意】
今回の活動報告にあたり,霧島市役所 長寿・障害福祉課 課長,保健師の方々に説明し,各課の記載や活動内容提示などの許可を得ている.